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既に史上最高のテニス選手との呼び声が高いR・フェデラー(スイス)が、今年は聖地ウィンブルドンでB・ボルグ(スウェーデン)以来の5連覇を達成し、王者たるゆえんを見せ付けた。
フェデラーは今年シングルス68勝9敗をおさめ、ツアー8勝を獲得。過去2年の黒星は2005年が4敗、2006年が5敗で、それに比べると9敗は多いように思えるが、他選手によるフェデラー包囲網がより一層厳しくなったと言うことだろう。今年はライバルで世界ランク2位のR・ナダル(スペイン)に加えて、今年同3位に大躍進したN・ジョコビッチ(セルビア)、同世代のD・ナルバンディアン(アルゼンチン)、伏兵G・カニャス(アルゼンチン)らがフェデラーに土をつけた。
しかし、年々厳しさを増す戦いの中でも、 今季はウィンブルドン5年連続優勝のほか、全豪オープンで2年連続3回目、USオープンで4年連続の優勝を果たして、四大大会通算12勝となり、P・サンプラス(アメリカ)が持つ歴代最多の14勝まで後2つと迫った。この調子で行けば、来季中の記録更新の可能性も高い。
A・アガシ(アメリカ)以来の生涯グランドスラム達成のために欠かすことが出来ない全仏オープンでは、3連覇を果たしたクレー王のナダルに2年連続で決勝で屈したが、今年は通算で3勝2敗と初めて勝ち越しに成功。ハンブルグのマスターズ・シリーズで初のクレーコート戦勝利をもぎ取り、ナダルのクレーコート連勝記録を81で止めるなど、生涯グランドスラム達成の日が近いことを予感させた。
また、年間ランキングでは、2月にそれまで史上最長だったJ・コナーズ(アメリカ)の記録(160週)を抜き去り、現在は男女を通じてテニス界最高となる200週を越えて王座に君臨している。
この功績がたたえられ、今年は3度目のBBC海外スポーツパーソナリティ賞、4度目のITF世界チャンピオン、3度目のローレウス・スポーツ賞と、数多くのスポーツ賞を受賞した。
来年は様々な記録更新の期待とともに多大なプレッシャーがかかると思われるが、北京オリンピックが控えていることもあり、S・グラーフ(ドイツ)以来史上2人目のゴールデン・スラム(年間グランドスラムと五輪金メダルをあわせたもの)の偉業達成をやってのけてほしいところだ。
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