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右手首の腱を断裂で3ヶ月間ツアーから遠ざかっていたA・マレー(英国)が今週のロジャーズ・マスターズで復帰する。世界中のファンが期待と不安の入り混じった心境で見つめる中、1回戦は過去2度勝っているR・ジネプリ(アメリカ)との対戦する。
今季はサンノゼの大会で優勝し、ドーハでは準優勝を収め、その他3大会でベスト4に進出していたマレーだが、ハンブルグのマスターズ・シリーズを最後にツアーを離れ、全仏オープンとウィンブルドンも欠場した。
テニス選手にとって手首の故障は厄介なもので、B・ベッカー(ドイツ)、A・アガシ(アメリカ)、V・ウィリアムズ(アメリカ)、K・クレイステルス(ベルギー)ら過去多くの名選手が悩まされてきた。最近では、N・キーファー(ドイツ)が1年間の休養を経て復帰したが、マレーはキーファーとは異なり手術も行う必要が無く、焦ってウィンブルドンに出場もせず、体調管理と肉体強化に努めてきた。
マレーは、ATPマスターズ・シリーズTVの取材に対して、「良い状態だ。ウィンブルドンは復帰には時期尚早だった。アメリカのハードコート大会は、トップスピンを打たなくてはならないし、ボールも本当に高く弾むから、厳しい。それでも(治療に)時間をかけて、忍耐強くならなくてはいけない。今は痛みなしで復帰できて嬉しい。」とコメント。
マレーのコーチを務めるブラッド・ギルバートは不安に思っているかもしれないが、マレーはマイペースで進めていくという。
「まず、自信を取り戻していく必要がある。怪我から復帰した選手は誰でも、数試合、いや数大会を経てこれまで普通に出来ていたことに慣れていかなくてはならない。できればあまり時間がかからなければいいけど、コートに戻れるだけも嬉しいよ。」
マレーはジュニア時代の2003年にも、ひざの怪我で5ヶ月間の休養を強いられたことがある。そして、今年も序盤に臀部、腹筋、背中の故障に見舞われていた。
「身体的に強くなったと思う。コート外ではどうだろうと、一度コートに入れば、いつもと違った神経に切り替わって、ハードに行ってしまうけど、基礎トレーニングをいっぱいやってきたし、良い調子になっている。すぐにベストのテニスが出来るようになるとは思わない。時間がかかると思う。試合ごとにそうなればいいし、どんどんよくなるようにしたい。今週は最高のテニスじゃないかもしれないけど、時間がずいぶん空いていたからね。もう一度プレーできるのを楽しみにしているし、コートでは楽しんでいきたいと思う。」と語った。
これがマレーの最後の負傷になることをいのるばかりだ。順当に勝ち上がれば、3回戦でフェデラーと対戦する可能性が高い。
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