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(イギリス、ウィンブルドン)
ウィンブルドン11日目は久しぶりの晴天ながら、風による難しいコンディションの中で女子シングルス準決勝が行われ、M・バルトリ(フランス)とV・ウィリアムズ(アメリカ)の二人が決勝進出を決めた。
怪我の影響などで世界31位とランキングこそ下げているものの、元世界No.1でこれがウィンブルドン決勝6度目というヴィーナスに対し、世界ランキング19位のバルトリはこれまでほとんど注目されなかった選手。
この日のトップシードJ・エナン(ベルギー)との準決勝では、第1セットをわずか22分でもぎ取ったエナンが圧勝するかに見えた。しかしそこからバルトリが失うもののない強さで猛反撃に出て、1-6, 7-5, 6-1で初の決勝進出を決めた。
「第1セットは最悪だった。そしたらローヤル・ボックスにピアース・ブロスナン(元ジェームズ・ボンド俳優)が入るのが見えたの。とても素敵だった。私は思ったの、大好きな俳優の前で、ひどいプレーなんて見せたくないわ、ってね。」と、ここでは22歳の一人の女性に戻って興奮気味に語るバルトリだが、その効果あってか、まさに第2セット以降の彼女は別人だった。
「相手が誰か、ここはどこか、ってことは忘れて、とにかくボールに集中した。自分でも勝てたことは信じられないくらい。」
一方これが5度目のウィンブルドン4強入りだったエナンは、またしてもタイトルを逸することとなった。
「第1セットはあれだけ良かったのに、何が起こったのかわからない。昨日のセリーナとの試合で疲れてもいた。プレッシャーも大きかったし。めぐり合わせとしか言えないわ。」と、肩を落とした。
第18シード対第23シードと、下位シード勢同士の決勝となった今年のウィンブルドン女子シングルスだが、対するヴィーナスは大会の当初は苦戦続きだったものの、上位選手を次々と倒し、女王としての自信を再びつけてきている。準決勝でも勢いに乗るA・イバノビッチ(セルビア)に対し、完璧ともいえるコートカバーでチャンスを全く与えず、6-2, 6-4のストレート勝ちを収めている。
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