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（アメリカ、オハイオ州シンシナティ）

シンシナティ・マスターズ（ウェスタン＆サザン・ファイナンシャル・グループ・マスターズ、賞金総額２４５万ドル）１回戦が月曜日に行われ、途中雨による中断を挟む中Ｄ・ナルバンディアン（アルゼンチン）やＭ・バグダティス（キプロス）ら上位シード勢が順当に２回戦進出を決めた。

第３シードのナルバンディアンはＲ・デフェスト（南アフリカ）を6-0, 6-4で下しての勝ち上がり。ナルバンディアンは、先週のトロント・マスターズでは初戦敗退の憂き目に遭っていただけに、まずまずの出だしとなった。「先週は具合がとても悪かった。まだ完全によくはなっていないが、一試合ごとに感覚を取り戻して行けると思う。」ナルバンディアンは、２回戦でＳ・ワウリンカ（スイス）とＪ・アカスーソ（アルゼンチン）の勝者と対戦する。

第８シードのバグダティスは、強敵Ｔ・ヨハンソン（スウェーデン）を相手に7-6 (7-3), 7-6 (7-3)と２セット続けてタイブレイクに突入する大接戦を制し勝利した。バグダディスは試合を通してファーストサーブの確率が９１%と絶好調だった。「今日はリズムが取れずに、ちょっと変な試合だった。でもここと言うところは決められたのが勝因だと思う。」バグダティスは２回戦でＧ・モンフィス（フランス）またはＭ・サフィン（ロシア）と対戦する。

一方、上位シードで最初の敗退となったのは第５シードＮ・ダビデンコ（ロシア）で、Ｊ・Ｉ・チェラ（アルゼンチン）に4-6, 6-2, 2-6で敗れた。

今大会のトップシードはディフェンディング・チャンピオンのＲ・フェデラー（スイス）で、先週のトロント・マスターズに続き、２週連続優勝を狙う。フェデラーは２年前の今大会初戦でＤ・フルバティ（スロバキア）に敗れる不覚を取ったものの、それ以降は北米のハードコートでは負け知らずの５４連勝、２度のＵＳオープン制覇を含む９つのタイトルを獲得している。もし今大会で決勝進出を果たすと１８大会連続の決勝進出となり、Ｉ・レンドル（アメリカ）の持つ記録に並ぶ。フェデラーは、初戦でＰ・スリチャパン（タイ）と対戦する。両者の対戦成績はフェデラーの２勝０敗となっている。

王者フェデラーに続く第２シードはＲ・ナダル（スペイン）。トップ２の決勝対決実現に期待が持たれるものの、ナダルにとってはドロー的にやや厳しい内容ともなっている。準決勝に上がる前にはＴ・ベルディフ（チェコ共和国）やＪ・ブレーク（アメリカ）など、過去にハードコートでナダルが敗れた相手との対戦が待ちうけるだけでなく、Ｒ・ガスケ（フランス）やＩ・リュビチッチ（クロアチア）など強敵が同じドローの山に名を連ねている。

また注目の試合としては、先週に引き続きＡ・マレー（英国）対Ｔ・ヘンマン（英国）という英国新旧対決が１回戦で実現し、熱戦が期待されている。勝者は２回戦でフェデラーとスリチャパンの勝者と対戦する。

今大会はトップ１０選手のうち８人が登場する豪華な顔ぶれとなっているが、Ｍ・アンチッチ（クロアチア）、Ｌ・ヒューイット（オーストラリア）、また今大会３度の優勝を誇るＡ・アガシ（アメリカ）らの姿はない。２週間後のＵＳオープンを最後に引退を表明しているアガシは、今大会でも最後の雄姿を見せるべく調整を図っていたが、腰痛の悪化で欠場を余儀なくされた。