男子テニスのバンダ・ファーマシューティカルズ・ヘレニック・チャンピオンシップ(ギリシャ/アテネ、ハード、ATP250)は日本時間5日(現地4日)、シングルス1回戦が行われ、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が世界ランク89位の
A・タビロ(チリ)を7-6 (7-3), 6-1のストレートで下し、初の初戦突破を果たした。試合後には、9月に亡くなった恩師N・ピリッチ氏を追悼するセレモニーが行われ、ジョコビッチはスクリーンに映し出された師の映像を見つめながら涙を流した。
>>【動画】ジョコビッチ 難敵撃破し初戦突破!勝利の瞬間!<<>>島袋 将、内山 靖崇ら ユニ・チャームトロフィー愛媛国際OP組合せ<<>>テニス365 運営メンバー募集中!<<38歳で世界ランク5位のジョコビッチはこれまでタビロに2連敗を喫していたが、この日は第1セットのタイブレークを制すると、第2セットでは2度のブレークに成功。安定したサービスと正確なストロークで主導権を握り、3度目の対戦でついに初勝利を飾った。
試合後には、9月に亡くなった恩師ピリッチ氏(享年85)を追悼する特別なセレモニーが行われた。ピリッチ・アカデミー出身の仲間たちがコートに集まり、ジョコビッチとともに師を偲んだ。大画面にピリッチ氏の功績をたたえる映像が流れると、ジョコビッチは涙を浮かべながら静かに見つめた。
その後、ジョコビッチは男子プロテニス協会のATPの取材に応じ、心境を明かした。
「彼(ピリッチ氏)が僕と家族にとってどれほど大きな存在だったか――プライベートでも、プロとしても。彼は僕にとって“テニスの父”と呼べる人であり、テニス選手として、そして人間としての僕を形づくる上で欠かせない存在だった。彼が数カ月前に亡くなったと聞いたときは本当に悲しかった」
「とても辛い時間だった。でも前向きに言えば、彼が僕に、そしてこのスポーツに残してくれた遺産は決して消えることはないし、決して色あせることもない。僕がテニスを続ける限り、そして生きている限り、彼の名を讃え続けるつもりだ。今夜のこの瞬間は、その思いを形にしたひとつの方法だった。これからも、遠い未来までも、人々は“ニキ(ピリッチ氏の愛称)”がテニス界、そしてスポーツ界にどれほどの影響を与えたかを知ることになるだろう。彼はその称賛に値する。本当に特別な人だった」
ピリッチ氏は現役時代、シングルスとダブルスでそれぞれツアー6勝を挙げ、シングルスでは世界ランキング12位にまで上り詰めた。引退後は自身のテニスアカデミーを設立し、多くの若手選手を育成。ジョコビッチもその門下生のひとりで、ジュニア時代に指導を受けていた。
勝利とともに特別な夜を過ごしたジョコビッチは、2回戦で第6シードの
N・ボルジェス(ポルトガル)と対戦する。
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