女子テニスでダブルス世界ランク183位の
T・ムーア(イギリス)は21日に自身のSNSを更新し、ドーピングによる出場停止処分が1度は取り消されたにもかかわらず、テニスの不正を監視することを目的とした機関であるITIA(国際テニス インテグリティ・エージェンシー)の上訴により再び処分が科されたことについて心境を明かし、「アンチ・ドーピング制度は壊れている」とコメントした。
>>大坂 なおみvsプチンセワ 1ポイント速報<<>>大坂 なおみ出場 ムバダラ・シティOP組合せ<<>>【一覧】全米オープン2025 出場予定選手<<現在32歳のムーアは2022年、禁止薬物ナンドロロンの陽性反応により暫定的に出場停止処分を受けたが、2023年12月の公聴会では汚染された肉が原因と認定され、処分は2024年1月に1度取り消された。しかし、ITIAがこの判断を不服として上訴。今月15日には、独立した科学的見解に基づき「選手の説明は不十分」との判断が下り処分取り消しは覆され、ムーアに対し4年間の出場停止処分が言い渡された。
この決定に対し、ムーアは21日に自身のSNSを更新し、心境を綴った。
【ムーアが投稿した声明の全文】
無実であるのに、それを証明しなければならないというのは、信じられないほど過酷なプロセスです。まず最初に、自分が何を問われているのかを理解しようとしなければならず、次に、それらの物質がどうやって、なぜ自分の体内に入ったのかを突き止めなければならない。無実であるなら、すぐに「これだ」と分かるわけではありません。自分が行ってきたすべてのことを振り返り、「原因でないもの」を1つずつ排除していき、最終的に「恐らくこれだろう」というものにたどり着くしかないのです。それでもなお、自分は「有罪」と見なされ、資金もリソースも自分よりずっと多く持つ相手と、自分の人生をかけて戦わなければならないのです。
過去3年半の間に、私は何度も心を打ち砕かれました。家族や友人たちは、その砕けた私の欠片を必死に拾い集め、新しい姿で私をつなぎ直してくれました。私は、審査委員会が「無罪だ」と言ってくれなくてもいい。自分が持っている誠実さを私は知っているし、自分が無実であることも知っています。過去数年間で、多くの人がこのプロセスがいかに主観的であるかを目の当たりにしたと思います。
私はずっと不利な立場でした。そして、権力を持つ組織や人々が正しいことをしなかったせいで、私の人生は奪われました。彼らは私の「コート上の戦い」を奪ったかもしれませんが、私の戦いはまだ終わっていません。私自身のために、そして私と同じような立場にある他の人たちのために、戦いは続きます。
アンチ・ドーピング制度は壊れています。私はその証拠です。私たちはこの制度を修正しなければなりません。それは私のためではありません。もう手遅れだからです。でも、今後同じような不運な立場に立たされるかもしれない選手たちのために。
言いたいことはまだたくさんあります。でも、それは「その時」が来たら。
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