テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は30日、男子シングルス2回戦が行われ、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が世界ランク63位の
R・カルバレス バエナ(スペイン)を6-4, 6-1, 6-2のストレートで破り、19年連続19度目の3回戦進出を果たした。試合後の会見でジョコビッチは今大会のファンの声援について私見を述べている。
>>ジョコビッチ、シナーら全仏OP組合せ<<>>シフィオンテク、サバレンカら全仏OP組合せ<<大会2連覇と4度目の優勝を狙う世界ランク1位のジョコビッチ。今季はこれまでマッチ14勝6敗、獲得タイトルは0という状況で全仏オープンを迎えた。
1回戦ではワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界ランク142位の
PH・エルベール(フランス)を6-4, 7-6 (7-3), 6-4のストレートで破り、20年連続20度目の初戦突破を果たした。
そして2回戦の第1セット、第1ゲームでブレークを許したジョコビッチだが直後の第2ゲームでは絶妙なドロップショットを決めすぐさまブレークバックに成功。その後はサービスキープが続くも終盤となる第10ゲームでジョコビッチが2度目のブレークを奪い先行する。
続く第2セット、ジョコビッチは開始から4ゲームを連取。第5ゲームで1度ブレークを返されるも第6ゲームで3度目のブレークに成功し、セットカウント2-0と勝利に王手をかける。そして第3セット、第1ゲームでジョコビッチはネットと審判台の間を通す絶妙なポール回しを披露しブレークに成功。自身はファーストサービスが入ったときに85パーセントの高い確率でポイントを獲得し1度もブレークポイントを与えず。第5ゲームで2度目のブレークを奪い、2時間4分で勝利した。
試合後の会見でジョコビッチは記者から今大会のファンについて質問を受けた。前日には女子世界ランク1位の
I・シフィオンテク(ポーランド)がオンコートインタビューの場面でファンに声援・声掛けの部分でお願いをするシーンもあった。
ジョコビッチはファンに関し「そうだね。まず、彼らはとても情熱的なファンだ。時に彼らは簡単ではないけどね。僕はここのファンと恋をしてきたし、厳しい試合や厳しいシーズンもあったのも確かだ。僕はその両方を経験した。もちろん、少なくともコート上では中立的な雰囲気を保ちたいものだけど、いつもそうなるとは限らないんだ」とコメント。
「フランス人選手と対戦する場合はそうなる。大きな戦いになることを意識しなければならないんだ。対戦相手だけでなくね。でも、ある意味それが普通。特に彼ら(フランス選手)が劣勢であればなおさらだ。時には大声で、不適切なこともあると思う」
「でも、それは僕らの仕事の一部だ。スポーツの一部なんだ。僕らはサッカーやバスケットボールとは違う。でも同時に、いい雰囲気を作りたいとも思う、選手としてはね。僕の立場から言うと、ファンの声援を見たいし、その雰囲気を見たいんだ。それはウィンブルドンとは明らかに違う。あそこには歴史と文化と伝統がある。でも、他の大会ではファンの声援や歌の合唱などを見たいものだ。応援したり、歌を歌ったりするのを見たいんだ」
「選手や国のために。それはとても美しいことだと思う。でも、その一線を越えて、選手や国を軽んじるような行為になるのは、微妙なラインだと思う。選手に対して無礼になり始めると思うんだ。僕もそういう特殊な状況を何度か経験しているからね。だから僕は、選手を軽蔑し、罵声を浴びせる人々に対して立ち上がる者を支持したい。寛容になれるとは限らないよ。不必要なエネルギーを他に費やしたくないからね。でもね、時には、罵声を浴びせてくる相手と向き合わなければならないこともある。叱咤されることもある。それしかないんだよ(笑)」
勝利したジョコビッチは3回戦で第30シードの
L・ムセッティ(イタリア)と対戦する。ムセッティは2回戦で世界ランク37位の
G・モンフィス(フランス)をストレートで下しての勝ち上がり。
同日には第4シードの
A・ズベレフ(ドイツ)や第5シードの
D・メドベージェフ、第7シードの
C・ルード(ノルウェー)、第8シードの
H・フルカチュ(ポーランド)らが3回戦へ駒を進めている。
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