男子テニスのロレックス・上海・マスターズ（中国/上海、ハード、ATPマスターズ）は６日、シングルス２回戦が行われ、世界ランク６０位のジャン・ジジェン（中国）が第２８シードのＴ・Ｍ・エチェベリー（アルゼンチン）を4-6, 6-3, 6-4の逆転で破り、同大会で中国人男子選手史上初の３回戦進出を果たした。

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２６歳のジャンは今季、５月のムチュア・マドリッド・オープン（スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000）で中国人男子選手として初の「ATPマスターズ1000」で８強入り。直近では先月３０日に幕を閉じた第１９回アジア競技大会のテニス部門では決勝で綿貫陽介を下し金メダルを獲得。波に乗って母国大会に参戦した。

世界ランク３１位のエチェベリーと初めて顔を合わせたこの日の第１セット、ジャンは第４ゲームでブレークチャンスを掴むも最後はエチェベリーにサービスエースを決められ活かせず。第５ゲームでは0-40とされると１度目のブレークポイントをものにされ先行を許す。

それでも第２セット、ジャンは第４ゲームでブレークに成功しゲームカウント4-1とリード。第７ゲームで３度のブレークポイントを凌ぎセットカウント１－１に追いつく。

ファイナルセット、互いにブレークポイントを与えず試合終盤へ。迎えた第９ゲーム、ジャンが１度目のブレークポイントでブレークに成功するとサービング・フォー・ザ・マッチとなった第１０ゲームでは３度目のマッチポイントをものにし２時間２７分で勝利した。

男子プロテニス協会のATPは公式サイトにジャンのコメントを掲載し「第１セット、僕は良くなかった。でも、第２セットはチャンスがあると自分に言い聞かせたよ。第１セットはリターンがうまくいかなかったから、少しポジションを変えたんだ」とコメント。

勝利したジャンは３回戦で世界ランク１２２位のＢ・ナカシマ（アメリカ）と対戦する。ナカシマは２回戦で第３シードのＨ・ルーネ（デンマーク）を6-0, 6-2のストレートで下しての勝ち上がり。

同日には第８シードのＣ・ルード（ノルウェー）、第１６シードのＨ・フルカチュ（ポーランド）、第１９シードのＢ・シェルトン（アメリカ）、第２０シードのＦ・セルンドロ（アルゼンチン）、第２５シードのＳ・バエス（アルゼンチン）、第２６シードのＳ・コルダ（アメリカ）、第２９シードのＣ・ユーバンクス（アメリカ）らが３回戦に駒を進めた。

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