男子テニスで世界ランク14位の
R・ナダル(スペイン)は18日にラファエル・ナダル・アカデミーで会見を開き、今月28日に開幕する全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)を欠場すると発表した。これにより、1998年以来25年ぶりにナダルと
R・フェデラー(スイス)が不在の全仏オープンとなることが決定した。
>>【動画】赤土の王者ナダル、クレーでのスーパープレー10選<<36歳のナダルは1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)2回戦で左股関節付近を痛めながら
M・マクドナルド(アメリカ)と対戦し、ストレート負け。それ以降はツアー復帰が叶わず、今回の会見で全仏オープンの欠場と長期の休養に入ること、そして2024年シーズンで現役引退の意向を示した。
ナダルはこれまで全仏オープンで圧倒的な強さを見せており、2005年に初出場で初優勝という快挙を19歳で成し遂げて以来、昨年までの出場18大会で14度優勝を果たした。全仏オープンでの通算成績は1度の試合前棄権を除いて112勝3敗。勝率は驚異の97パーセントを誇っている。
なお、昨年も決勝で
C・ルード(ノルウェー)を6-3, 6-3, 6-0のストレートで下し優勝を飾っていた。
一方、グランドスラムを20回制覇したフェデラーはひざの負傷の影響もあり2021年6月のウインブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)を最後にツアーを離脱。昨年9月に開催されたレーバーカップ(イギリス/ロンドン、室内ハード)をもって、現役生活に終止符を打った。
全仏オープンは1999年に初出場。大会初の決勝進出を果たした2006年、続く2007年、2008年と3年連続で初タイトルに王手をかけるも、いずれもナダルに敗戦。それでも2009年、4回戦でナダルを下した
R・ソダーリン(スウェーデン)と決勝で顔を合わせると6-1, 7-6 (7-1), 6-4のストレート勝ちで悲願の初優勝を飾った。
その後、2011年には2度目の優勝にあと一歩と迫るも、またしても決勝でナダルに阻まれ準優勝。2021年の3回戦で
D・ケプファー(ドイツ)に勝利した試合が全仏オープン最後の試合となった。4回戦は
M・ベレッティーニ(イタリア)と対戦予定だったが、試合前に棄権。
なお、ナダルとフェデラーは過去に40度対戦し、ナダルの24勝16敗。全仏オープンで最後に対戦したのは2019年大会の準決勝でナダルが6-3, 6-4, 6-2のストレート勝ちを収めている。
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