男子テニスのムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、ドクレー、ATP1000)は5日、シングルス準決勝が行われ、第1シードの
C・アルカラス(スペイン)が第17シードの
B・チョリッチ(クロアチア)を6-4, 6-3のストレートで破り、大会2連覇に王手をかけた。
>>アルカラスらマドリッドOP組合せ・結果<<昨年大会では準々決勝で
R・ナダル(スペイン)、準決勝で
N・ジョコビッチ(セルビア)、決勝で
A・ズベレフ(ドイツ)を下し、大会史上最年少で優勝を飾ったアルカラス。今大会、シード勢のため初戦となった2回戦で世界ランク41位の
E・ルースブオリ(フィンランド)、3回戦で第26シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)、4回戦で第13シードのズベレフ、準々決勝で第10シードの
K・ハチャノフを下し4強入りを決めた。
この日20歳の誕生日を迎えたアルカラスは第1セット、第1ゲームで2度のブレークチャンスを掴むも活かせず。第4ゲームで1度のブレークポイントを凌ぐと直後の第5ゲームで再びブレークチャンス。最後はアルカラスの強烈なフォアハンドをチョリッチが返せずブレークに成功。その後はサービスをキープし先行する。
続く第2セット、アルカラスは第3ゲームで先にブレークに成功。直後の第4・第5ゲームで互いにブレークを奪い合いゲームカウント4-2に。そして第9ゲーム、アルカラスがマッチポイントとなるブレークポイントを1度握ると最後はフォアハンドウィナーで締めくくり、1時間40分で勝利した。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにアルカラスのコメントを掲載し「ここマドリッドで再び決勝を戦えることは僕にとって大きな意味がある。僕にとって特別な場所だし、ここに来て以来、素晴らしい思い出があるんだ。もちろん、昨年は素晴らしかったね。だから、ここでの決勝戦を楽しみたいし、スペインのみんなを喜ばせられるように努力するよ」と語った。
「ここマドリッドでプレーすることを楽しんでいる。いつも(ファンを)喜ばせ、自分もハッピーになるように心がけている。プレッシャーのことは考えず、ただ素晴らしいプレーをし、良い結果を出すことだけを考えている。ここは僕にとって本当に特別な場所で、1秒1秒を楽しむことができているよ」
「アグレッシブにプレーしてポイントをスタートさせるというのは、試合前からの目標だった。リターンでの攻撃はもちろん、フォアハンドで勝負しようと思った。これはどの試合でも求めていることだよ。特にフォアハンド、もちろんドロップショットで相手を苦しめていると思うので、これがキーポイントになる。どの試合でもそれを心がけているよ」
2月のアルゼンチン・オープン(アルゼンチン/ブエノスアイレス、レッドクレー、 ATP250)、3月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)、前週のバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)を制しているアルカラス。
今季4勝目をかけた決勝戦ではラッキールーザーで本戦入りした世界ランク65位の
J・シュトルフ(ドイツ)と対戦する。シュトルフは準決勝、今大会の予選決勝で敗れた同121位の
A・カラツェフを4-6, 6-3, 6-4の逆転で下しての勝ち上がり。
なお、アルカラスとシュトルフは過去に2度対戦。初対決となった2021年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)ではシュトルフが6-4, 7-6 (7-3), 6-2のストレート勝ち、2度目の対戦となった昨年のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)ではアルカラスが4-6, 7-5, 4-6, 7-6 (7-3), 6-4のフルセットで勝利している。
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