日本テニスの頂点を争う大会、大正製薬リポビタン 全日本テニス選手権97th（東京/有明、ハード）は大会４日目の２５日に男子シングルス２回戦が行われ、第１２シードの伊藤竜馬（橋本総業ホールディングス）がワイルドカード（主催者推薦）で出場している山尾玲貴（九州電力）を6-4, 2-6, 7-6(7-5)のフルセットで破り１６強入りを決めた。

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伊藤は全日本テニス選手権で２０１３年と２０１８年に優勝、２００８年、２０１１年、２０１２年に準優勝をおさめており、今大会は４年ぶり１１度目の出場。

今大会、シード勢は１回戦免除のため２回戦から登場した伊藤は、山尾にストレート勝ちで１０度目の３回戦進出を果たした。

第１セットを先取した伊藤だったが第２セットを奪われ、１セットオールに追いつかれる。ファイナルセットに入ると伊藤は第２ゲームから５ゲームを連取して5-1とするも、逆に山尾に５ゲーム連取を許して5-6に。

伊藤は第１２ゲームをラブゲームでキープしてタイブレークに持ち込むと、粘る山尾を振り切って勝利を掴んだ。

伊藤は記者会見で試合を振り返り、「今日はなんとか勝てましたが、最初からあまり気持ちが上がらなかった感じでした。ファイナルの途中から上げようと思ってリードしましたが、うまく締められず。なんとか勝てて次に繋げられたのは良かったと思います」と語った。

「今日は特にコート上でぼーっとしている時間があって、ただプレーしている、という感じでした。なんとかしないといけないと思って、自分の中でどうポイントを取ろうかということを一生懸命考えていたら、うまくポジティブな感じで捉えられました。そこは経験もありうまくカバーできた感じでしたが、ここ最近は気持ちのアップダウンがあったりして難しい時期ではありますが、今日はタフな中でも乗り越えられたので良かったと思います」

伊藤は３回戦で第６シードの田沼諒太（橋本総業ホールディングス）と磯村志（やすいそ庭球部）の勝者と対戦する。

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