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ヤストレンスカ「失うものない」

Alexandre Hergott - Open 6e Sens - Métropole de Lyon
4強入りを果たしたヤストレンスカ
画像提供: Alexandre Hergott - Open 6e Sens - Métropole de Lyon
女子テニスのオープン6thサンス-メトロポール デ リヨン(フランス/リヨン、ハード、WTA250)は4日、シングルス準々決勝が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場している世界ランク128位のD・ヤストレンスカ(ウクライナ)が第5シードのJ・パオリーニ(イタリア)を6-4,7-6 (7-3)のストレートで破り、ベスト4進出を果たした。

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21歳のヤストレンスカはロシアが侵攻した際、ウクライナの自宅に家族と共におり地下駐車場に避難して2晩を過ごしていた。その後、26日にSNSを更新し、妹とウクライナを出国。無事であることを投稿して、今大会へ出場している。

今大会では2試合に勝利し8強入り。準々決勝では世界ランク48位のパオリーニとの対戦となった。

試合は4本のダブルフォルトを犯したヤストレンスカが主導権を握れずパオリーニに攻め込まれる展開に。それでも粘りのストローク戦でピンチをしのぎ続けたヤストレンスカはリターンゲームで10度のブレークチャンスを創出し、そのうち5度ブレークに成功。1時間41分で勝利した。

女子テニス協会のWTA公式サイトにはヤストレンスカのコメントが掲載された。

「みんなに支えられていることを実感している。おそらく、つらいとき、みんながここで私を支えてくれていることを特に感じたりすることができると思う。それこそが、ウクライナにとっての勝利になる」

「今まで経験してきた全てのことを考えると、自分を追い込んで最後まで戦わなければならない。ここでプレーする試合は、失うものはなにもない。ここに来たときは、精神的にも感情的にもとても疲れていたけど、今は勝つたびに、その感情やエネルギーを取り戻している」

準決勝では第2シードのS・シルステア(ルーマニア)と対戦する。シルステアは準々決勝で世界ランク79位のA・ボンダル(ハンガリー)をストレートで下しての勝ち上がり。

同日には第8シードのザン・シュアイ(中国)と世界ランク74位のC・ガルシア(フランス)が4強入りを決めた。




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(2022年3月5日8時08分)



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