女子テニスツアーのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、プレミア)は10日、シングルス2回戦が行われ、第1シードの
S・ウィリアムズ(アメリカ)が世界ランク51位の
AL・フリードサム(ドイツ)を6-4, 6-3のストレートで下し、今季クレーコートでの初戦を白星で飾った。
先週行われたムチュア・マドリッド・オープン女子にも出場の意向を示していたセリーナだったが、発熱のため直前に出場を取りやめていた。しかし、この日は体調の不安を感じさせないプレーを披露し、フリードサムのサービスに鋭いリターンで応酬するなど、終始試合の主導権を握っていた。
「クレーコートが大好きだし、今日はとても良い感触でプレーが出来た。今日のテニスには本当に満足しているし、安定したプレーが出来たと感じている。あちこち走り回ったりするのがどうなるかと思っていたけど、とても楽しかった。 」とセリーナは久々のクレーコートでのプレーについて語っていた。
21度のグランドスラム優勝を誇るセリーナだが、今年の1月に行われた全豪オープンでは決勝戦で
A・ケルバー(ドイツ)に、3月のインディアンウェルズでの準グランドスラム決勝戦では
V・アザレンカ(ベラルーシ)に屈して準優勝。続くマイアミでは4回戦で
S・クズネツォワ(ロシア)に敗れるなど、昨年8月のシンシナティでのプレミア大会から優勝を飾っていない。
22歳のフリードサムは、今年の全豪オープンで4回戦進出を果たすなど伸び盛りの選手で、この日も持ち味のサービスでセリーナより1本少ない6本のサービスエースを記録するが、セリーナを破ることは出来なかった。
セリーナは「簡単な試合ではなかった。彼女(フリードサム)はこれからが楽しみな選手だし、今日も良いプレーをしていた。」とフリードサムのテニスを称賛していた。
過去のBNLイタリア国際で3度の優勝しているセリーナは、22日に開幕する今季2度目のグランドスラムである全仏オープンへ向けて、調子を上げたいところ。3回戦では第13シードの
A・イバノビッチ(セルビア)と
C・マーケイル(アメリカ)の勝者と対戦する。
(STATS - AP)
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