男子テニスツアーの上海マスターズ(中国/上海、ハード)は15日、シングルス3回戦が行われ、第6シードの
錦織圭(日本)は第12シードの
K・アンダーソン(南アフリカ)に6-7 (10-12), 6-7 (3-7)のストレートで敗れ、4年ぶり2度目のベスト8進出とはならなかった。
>>上海マスターズ対戦表<<両者は今回が3度目の対戦となり、対戦成績は2勝1敗と錦織はアンダーソンに初の敗戦を喫した。
この試合、安定したストロークでリズムを作り、ポイントに繋げた錦織。しかし、長身から繰り出されるアンダーソンのサービスをなかなか崩すことが出来ず、両者サービスキープが続く。そのままタイブレークへと突入し、タイブレークでは錦織にもセットポイントが訪れていたが、接戦の末に第1セットを落とす。
続く第2セットでは、第9ゲームでダブルフォルトと痛恨のミスを犯し、この試合初めてのブレークを許してしまう。しかし、第10ゲームでアンダーソンがミスを連発し、最後はダブルフォルトで錦織が土壇場でブレークバックに成功。
両者はこの試合2度目のタイブレークとなるが、錦織はアンダーソンにポイント連取され、そこから巻き返すことが出来ずにストレートで敗れた。
過去同大会で錦織は、2011年にツォンガらを下してベスト4進出を果たしており、その時の成績が同大会での最高成績となっている。昨年は連戦の疲れからか、思い通りのプレーが出来ず初戦となる2回戦で
J・ソック(アメリカ)に敗れた。
今大会上位シードは1回戦免除のため、今年も2回戦からの登場となった錦織は、初戦でテニス界を騒がせている20歳の
N・キリオス(オーストラリア)と対戦。苦戦するも逆転で下して3回戦進出を決めたが、2戦全勝していたアンダーソンにストレートで敗れてベスト8進出を逃した。
一方、錦織から初めて白星をあげた29歳のアンダーソンは、203センチの長身からのサービスを武器としている。キャリア通算3勝をあげており、今年8月に行われたウィンストン・セーラム・オープンでは約3年半ぶりに優勝を飾った。
今年の全米オープンでは、4回戦で
A・マレー(英国)を破ってグランドスラム初の8強入り。今月12日に発表された世界ランキングでは、自己最高位となる10位に浮上して念願のトップ10入りを果たすなど、勢いをつけている。
準々決勝では、第16シードの
JW・ツォンガ(フランス)と対戦する。
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