テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は9日、女子シングルス準々決勝が行われ、第26シードの
F・ペネッタ(イタリア)が第5シードの
P・クヴィトバ(チェコ共和国)を4-6, 6-4, 6-2の逆転で退け2年ぶりの準決勝進出を決めた。
>>全米オープン対戦表<<ペネッタは第1セットをクヴィトバに先取され、第2セットも先にブレークを許してからの逆転だった。
「第2セットは本当に危なかった。ただ、ただプレーを続けただけだった。全く信じられない。」とペネッタは素直な感想を述べていた。
ペネッタは、今大会以外の3つのグランドスラムには38回出場するも、準々決勝へ進出してのはわずか1度だけ。しかしこの全米オープンでは、この7年間で6度も準々決勝進出を果たす相性の良さで、これが2度目の準決勝進出となった。
「大会が始まる前は、ここまで勝ち上がれるなんて思ってもいなかった。だからとても特別な思い。」と語るペネッタは、これまでの7回中5回は準々決勝で敗退していた。
33歳のペネッタの勝利で、準決勝へ進出した4選手中3人が32歳以上の選手となった。前日行われた準々決勝で勝利した、同じ33歳の
S・ウィリアムズ(アメリカ)に加えて、同胞で32歳の
R・ビンチ(イタリア)も準決勝進出を決めている。
記者が年齢のことを聞こうとして、初めに謝っていたのをペネッタは「私達が年をとっているのは分かっているわ。」とふざけながら遮った。
そして1968年のオープン化以来、2人のイタリア人がグランドスラムの準決勝へ同時に進んだのも初めてのこととなった。
過去2度ウィンブルドンを制したクヴィトバだったが、今年の夏に単核球症を患い、思うように練習が出来なかった。この試合も2時間23分に渡り、終盤は肉体的にかなり厳しくなっていた。
「今日は試合が始まる時に、既に100パーセントの準備が出来ていなかった。」と語るクヴィトバ。
それでもベスト8入りを果たしたクヴィトバは今年は病に悩まされ、今季はこれまでのグランドスラムで4回戦を越えることは出来ていなかった。
「簡単な状況ではなかった。今大会のここまでのプレーには自分自身を称えたい。」と苦しい胸のうちを明かしていた。
第3セットもゲームカウント3ー1とリードしていたクヴィトバだったが、そのまま勝利を手にすることは出来なかった。この日の試合で彼女は60本もの凡ミスを犯してしまった。
ペネッタは初の決勝進出をかけて、第2シードの
S・ハレプ(ルーマニア)と準決勝を行う。この日ハレプは、第20シードの
V・アザレンカ(ベラルーシ)を6-3, 4-6, 6-4のフルセットで下した。
(STATS - AP)


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