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男子テニスツアーの最終戦であるATPワールド・ツアー・ファイナル(イギリス/ロンドン、賞金総額550万ドル、インドアハード)は大会5日目の9日、予選ラウンドロビンのグループAの試合が行われ、シングルス第2試合で第3シードのA・マレー(英国)と第7シードのJW・ツォンガ(フランス)が対戦。マレーがツォンガを6-2, 7-6(7-4)で振り切り、予選Aグループ2位での準決勝進出を決めた。
第1セットはマレーのペースで展開。第1ゲーム、ミスを連発するツォンガに対しマレーがブレークする。これで勢いに乗ったマレーは、ゲームカウント4-0と大きくリードを広げる。
この時点で既に16本のストロークミスを犯していたツォンガは、ここから2ゲームをサービスキープするも、マレーからブレークすることができず、このセットはマレーが33分で奪う。
第1セットを失った時点で、予選通過の可能性が消えたツォンガであったが、第2セットに入ってもミスが減らず、第1ゲームで2本のダブルフォルトを犯すなどミスを重ね、再びマレーにブレークを許し、ゲームカウントは2-0でマレーのリードとなる。第3ゲーム以降は互いにサービスをキープし、ゲームカウント4-3でマレーのサービスゲームを迎える。
このままマレーがサービスキープするかと思われた第8ゲーム、ここでマレーは集中力を欠いたプレーからミスを続け0-40とすると、ツォンガにこの試合初めて握られたブレークポイントでリターンエースを奪い、ブレークバックに成功。ゲームカウントを4-4に戻す。
このブレークで躍動感を取り戻したツォンガは、その後は自身のサービスゲームをキープ。マレーもサービスキープを続け、ゲームカウント5-6の第12ゲームでマレーのサービスゲームを迎える。
そのゲームで、40-30とマレーがゲームポイントを奪うも、続くポイントでダブルフォルトを犯すと、積極的な攻めに出たツォンガがネットプレーでポイントを獲得し、ここでセットポイントを掴む。しかし、ツォンガは続くポイントでマレーのサービスに対応できず、再びデュースへ。続く2ポイントはマレーが連取し、第2セットの行方はタイブレークへ。
タイブレークに入りネットプレーでポイントを重ねようとするツォンガであったが、逆にミスを犯してしまい、4-2でマレーがリードする。ここから更にマレーが2ポイントを獲得し、マッチポイントを迎える。ツォンガも意地をみせマッチポイントを1本しのぐが、2本目のマッチポイントでマレーがサービスエースを決め、1時間36分で試合に勝利した。
マレーは今シーズンキャリア最高の成績を収めており、ロンドンオリンピックでR・フェデラー(スイス)を破り金メダルを獲得すると、全米オープンではN・ジョコビッチ(セルビア)を破り自身初となる4大大会でのタイトルを獲得するなど、ツアー3勝をあげている。マレーの準決勝での対戦相手は、明日行われる予選ラウンドもう1グループの結果によって決まる。
昨年の今大会で決勝まで進出していたツォンガであるが、この日の敗戦で予選敗退が決まるとともに、今季の対戦成績はこれで55勝25敗となり、特にトップ10プレーヤーとの対戦成績は1勝15敗となっている。唯一の勝利は5月のローマ・マスターズ1000大会でJM・デルポトロからの勝利にとどまっている。
このことについてツォンガは「積極的にプレーしていかないといけないね。だけど、まだ今のところ満足のいくプレーはできていないんだ。だから、一生懸命練習をしたら、まだまだ上手くなると確信しているんだ。来シーズンは彼ら(トップ10プレーヤー)にもっと勝つチャンスは十分にあると思っているよ。」と、早くも来シーズンに向けての意気込みを語っている。
この日の試合結果は以下の通り。
【シングルス】
≪グループA≫
N・ジョコビッチ(セルビア) (1) ○-× T・ベルディフ(チェコ共和国)(チェコ共和国) (5), 6-2, 7-6 (8-6)
A・マレー(英国) (3) ○-× JW・ツォンガ(フランス) (7), 6-2, 7-6 (7-3)
【ダブルス】
≪グループB≫
M・ブパティ(インド)/ R・ボパンナ(インド) (5) ○-× M・ミルニ(ベラルーシ)ー/ D・ネスター(カナダ) (2), 7-6 (7-5), 6-7 (5-7), 10-5
R・リンドステッド(スウェーデン)/ H・テカウ(ルーマニア) (4) ○-×J・マレー(英国)/ F・ニールセン(デンマーク) 6-3, 7-5
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