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男子テニスツアーのモゼール・オープン(フランス/メッツ、賞金総額45万ドル、インドアハード)は18日、シングルス1回戦6試合が行われ、怪我からの復帰戦として出場している第7シードのG・モンフィス(フランス)がO・ロクス(ベルギー)を6-3, 6-2のストレートで破り、順調な回復をアピールした。
5月に祖国フランスのニースで行われた大会以降、膝の怪我でツアー離脱を余儀なくされていたモンフィスは、この日は約4ヶ月ぶりの試合へ臨んだ。
第1セットの第1ゲームでブレークをロクスに許し不安がよぎったが、続くゲームですかさずブレークバック成功したモンフィスは、ゲームカウント4-3からの第8ゲームで2度目のブレークをロクスから奪うと続くサービング・フォー・ザ・セットをしっかりキープして第1セットを先取。
第2セットでは第1ゲームでロクスからブレークを奪ったモンフィスは、徐々に本来のプレーを取り戻し、このセットでは1度もブレークポイントをロクスに与えず、ゲームカウント4-2からの第7ゲームでもブレークを奪うと、続くサービング・フォー・ザ・マッチをラブゲームで決めて復帰戦を白星で飾った。
2009年の今大会のチャンピオンであるモンフィスは「まだ練習を始めたばかりなんだ。本当にテニスがしたくて、仕方がなかった。それでも焦らないように気を付けていて、自分にプレッシャーが掛かり過ぎないようにしている。全米オープンまで欠場したのはショックだった。ランキングも下がってしまったし、それが現実。かつてのレベルに戻ることが今の目標だよ。」と現状をしっかり把握していた。
モンフィスは2回戦でN・マウー(フランス)とD・ブランズ(ドイツ)の勝者と対戦する。
その他、この日に登場した唯一のシード選手は第8シードのN・ダビデンコ(ロシア)で、予選を勝ち上がったM・ズベレフ(ドイツ)を2-6, 6-3, 6-3の逆転で下して順当に2回戦へ駒を進めた。
31歳で世界ランク48位のダビデンコは、第1セットでは同185位のズベレフに3度のブレークを許すなどあっさり失ってしまった。しかし元世界ランク3位のダビデンコは、第2セット以降底力を発揮する。第2、第3セットで1度ずつブレークをズベレフに許したものの、第2セットでは3度、第3セットでも2度のブレークをズベレフから奪うと1時間47分の逆転で勝利を物にした。
7年ぶりに今大会に出場したダビデンコは、今季3度目の準々決勝進出を懸けてG・ミュラー(ルクセンブルグ)と主催者推薦のP・H・マチュー(フランス)の勝者と2回戦で対戦する。
この日は嬉しい初勝利を飾った選手がいた。予選を勝ち上がって本戦入りしたC・レイはE・ロジェ=ヴァセラン(フランス)との同胞対決を6-3, 3-6, 7-5のフルセットで制し、28歳ながらATP大会本戦で初勝利を飾った。
世界ランク502位のレイは、同ランク117位のロジェ=ヴァセランに第1セットは5回迎えたブレークピンチ全てを切り抜け、1度ブレークに成功してそのセットを先取する幸先の良いスタートを切った。しかし第2セットでは、ロジェ=ヴァセランの反撃に合いセットオールへと追い付かれ勝敗の行方は第3セットへ。
第3セットは両者サービスキープから譲らない接戦となったが、ゲームカウント6-5からの第12ゲームで、このセット唯一のブレークをレイが奪うと1時間45分で勝利を飾った。
試合を通して21本サービスエースを記録したレイは、28歳にしてこれが自身初となるATPツアーレベルの本戦進出で、その試合で嬉しい初勝利を飾った。2回戦でレイは第1シードのJW・ツォンガ(フランス)と対戦する。
今大会上位シード4選手は1回戦が免除されているため、2回戦からの登場。第1シードがツォンガ、続いて第2シードにP・コールシュライバー(ドイツ)、第3シードにM・グラノジェルス(スペイン)、第4シードにF・マイヤー(ドイツ)と続く。
この日行われた試合結果は以下の通り。
G・モンフィス (7) ○-× O・ロクス, 6-3, 6-2
N・ダビデンコ (8) ○-× M・ズベレフ, 2-6, 6-3, 6-3
I・カルロビッチ(クロアチア) ○-× K・ド=シェッパー(フランス), 7-6 (7-5), 7-6 (7-3)
C・レイ ○-× E・ロジェ=ヴァセラン, 6-3, 3-6, 7-5
V・ミロ(フランス) ○-× I・セイスリン(オランダ), 6-4, 6-4
B・パイユ(フランス) ○-× X・マリス(ベルギー), 6-1, 6-4
今大会の優勝賞金は7万1900ドル。
(翻訳/弓削忠則)
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