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男子テニスツアーのバルセロナ・オープン・サバデル（スペイン/バルセロナ、賞金総額１６７万７５００ユーロ、クレー）は２５日、シングルス２回戦１３試合が行われ、第８シードの錦織圭（日本）がＭ・ククシュキン（カザフスタン）に6-3, 4-6, 6-0のフルセットで勝利、２時間１６分で３回戦に進出した。

今大会の上位８シード選手は１回戦が免除されているため、この日の２回戦が初戦となった錦織は、世界ランク５５位のククシュキンから第１セットを先取したものの、第２セットでは２度のブレークを許してしまい、試合はファイナルセットにもつれ込む。

第３セットはこれまでと打って変わって一方的な展開となり、４本のブレークピンチを切り抜けた錦織が３度のブレークに成功、一気にククシュキンを突き放した。

勝利した錦織は「今日は勝てて満足しています。ベストのプレーではなかったけど、第３セットではタフにプレーできました。」と、自らのフェイスブックページに投稿している。

今季のクレーコートでの戦績を６勝３敗とした錦織は、３回戦で第１７シードのＡ・ラモス（スペイン）と対戦する。ラモスはこの日、Ｂ・パイユ（フランス）に6-3, 7-5のストレートで勝利している。

世界ランク４３位のラモスは昨年の夏からトップ１００に定着してきた２４歳。今シーズンはカサブランカ大会で自身初となるツアー決勝進出を果たすなどクレーコートで結果を残しているが、先週行われたモンテカルロ・マスターズでは１回戦で錦織に敗れていた。

今大会で６度の優勝を誇るディフェンディング・チャンピオンのＲ・ナダル（スペイン）は、Ｇ・ガルシア=ロペス（スペイン）に6-1, 6-2のストレートで快勝、懸念されていた膝の怪我の影響を感じさせないプレーで３回戦に進出している。

試合を通して６度のブレークに成功していたナダルは「少しだけ膝は痛みましたが、普通のことです。この１５日間、違和感は常にありますが、プレーできないほどではないので、問題ではありません。ミスも少なかったし、バックハンドも良かったです。フォアハンドのおかげで試合をコントロールできました。」と、コンディションについてコメントしている。

モンテカルロでは決勝で世界ランク１位のＮ・ジョコビッチ（セルビア）を破り８連覇を達成していたナダルは、３回戦でＲ・ファラ（コロンビア）と対戦する。予選から勝ち上がってきたファラは、第１６シードのＰ・アンジャーを7-6 (10-8), 4-6, 7-5の接戦で下し、３回戦に進出している。

今大会では３度の決勝進出を経験しながら、いずれもナダルに敗れて準優勝に終わっていた第３シードのＤ・フェレール（スペイン）は、主催者推薦で出場のＦ・クライノビッチを6-0, 6-3と、わずか５８分で圧倒した。

「最高のクレーコーターであるラファが優勝の本命であることは疑いようもないね。だけど、彼でも負ける時があります。」とフェレール。「そんな先のことよりも、目の前の相手に集中しなくてはなりません。」

この他の試合の結果は以下の通り。

Ｊ・ティプサレビッチ（セルビア） (5) ○-× Ｖ・ハネスク（ルーマニア）, 7-5, 6-4
Ｆ・ロペス（スペイン） (7) ○-× Ｆ・チポッラ（イタリア）, 6-4, 6-3
Ｍ・ラオニチ（カナダ） (11) ○-× Ｉ・アンドレエフ（ロシア）, 6-4, 6-1
Ｋ・アンダーソン（南アフリカ） (13) ○-× Ｆ・デルボニス, 7-6 (7-5), 7-6 (7-5)
Ａ・モンタネス（スペイン） ○-× Ｂ・トミック（オーストラリア） (15), 6-0, 5-7, 7-5
Ｆ・ジル（ポルトガル） ○-× Ｊ・ソウサ（ポルトガル）, 4-6, 6-4, 6-3
Ｊ・ニエミネン（フィンランド） ○-× Ｅ・シュワンク（アルゼンチン）, 6-3, 6-7 (4-7), 6-4
Ｓ・ヒラルド（コロンビア） ○-× Ｒ・ハース（オランダ）, 6-4, 6-3

今大会の優勝賞金は３０万１１５０ユーロ。