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女子テニスツアーの広州国際女子オープン（中国/広州、賞金総額２２万ドル、ハード）は水曜日にシングルス２回戦５試合を行い、元世界ランク２７位のＳ・ミルザ（インド）が第３シードのＡ・アマンムラドワ（ウズベキスタン）を6-4, 6-3のストレートで下すなど、シード勢４選手が揃って敗れる波乱の一日となった。

インド人女性として数々の歴史を塗り替えて来たミルザは、今季は手首の怪我に泣かされ満足に試合に出場出来ず、ここ数カ月はトップ１００からも脱落していた。しかし先に行われたＵＳオープンでは予選３試合を勝ち抜き、本戦でも勝利を上げるなど、復活の兆しを見せていた。

「今日は彼女（アマンムラドワ）のような、素晴らしいテニスをする選手を下すことが出来てとても嬉しいわ。日々、自分のテニスが向上しているのを感じて、これを続けて行きたい。こうしてテニスをまた出来ることに感謝しているし、激しい練習を重ねていることが徐々に成果を出しているの。」と語るミルザは、１９０ｃｍと長身から繰り出すサーブが武器のアマンムラドワから４度のブレークを奪うなど、１時間１７分で勝利を飾った。

準々決勝でミルザは、第８シードのＣ・シーパース（南アフリカ）を6-1, 6-0で一蹴したＳ・チャン（中国）と対戦する。世界ランク１０１位のチャンは、同９４位で今季の全仏オープンで４回戦進出を果たしていたシーパースをわずか６２分で退け自身初のツアー８強入りを決めた。チャンは昨年の北京大会で当時世界ランク１位のＤ・サフィーナ（ロシア）を下しており、当時２２６位のチャンは、テニス史上一番低いランクで１位の選手を下す記録を作っていた。

その他のシードダウンを演じたのは、Ｘ・ハンとＭ・カメリン（イタリア）で、ハンは第５シードのＫ・チャン（台湾）を1-6, 6-2, 6-4の逆転で、カメリンは第７シードのＡ・ブリアンティ（イタリア）を6-4, 3-6, 6-4のフルセットで倒して準々決勝進出を決めた。

ハンはこれまで６年のプロテニス人生で１度もツアー本戦で勝利を飾れずにいたが、今大会はこれで２勝目を上げるに至った。カメリンは同胞のブリアンティとの４度目の対戦で初めて勝利を奪うことに成功した。準々決勝でハンは第４シードの森田あゆみ（日本）とＥ・ガロビッツ（ルーマニア）の勝者と、カメリンは第１シードのＪ・グロス（オーストラリア）とＴ・タナスガーン（タイ）の勝者とそれぞれベスト４入りを懸けて対戦する。

残り試合では、Ａ・クドリャフツェワ（ロシア）がＥ・イバノワ（ロシア）を6-4, 3-6, 6-2で破った。クドリャフツェワはＫ・ペルバク（ロシア）とＡ・パノワの勝者と準々決勝を行う。

今大会の優勝賞金は３万７０００ドル。