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女子テニスの国別対抗戦であるフェドカップは8日、イタリア対アメリカの決勝を行い、初日のシングルスで2勝を挙げ王手をかけていたイタリアが、この日の第1試合のシングルスで勝利、2006年以来となる世界一の栄冠に輝いた。
リバース・シングルス第1試合に登場したF・ペネッタ(イタリア)は、今季のUSオープンでベスト8進出を果たしていたM・ウダン(アメリカ)を7-5, 6-2のストレートで下し、母国イタリアの勝利を決定付ける3勝目をもたらした。
その後の試合はダブルスのみが行われ、S・エラーニ(イタリア)/R・ビンチ(イタリア)組がL・フーバー(アメリカ)/V・キング(アメリカ)に4-6, 6-3, [11-9]で競り勝ち、結果として4-0でイタリアの勝利となった。尚、第2試合に予定されていたシングルスは、イタリアの勝利が決まったためキャンセルされている。
アメリカには、世界ランク1位のS・ウィリアムズ(アメリカ)と同6位のV・ウィリアムズ(アメリカ)がいるが、ツアー最終戦の決勝で対戦した両名は、このフェド杯決勝を欠場することを選択していた。
イタリアは今大会1回戦でフランス、準決勝ではディフェンディング・チャンピオンであるロシアを下し優勝を果たしたが、ウィリアムズ姉妹を欠くアメリカに勝利しての優勝は疑問視されているが、そのことについてペネッタは「私達が世界一、とても単純なこと。今年はいくつかの素晴らしいチームと対戦してきたわ。」と、それを一蹴した。
通算17回と最多優勝を誇るアメリカだが、最後にフェド杯でタイトルを獲得したのは2000年のこと。それに対しイタリアは、2006年に初優勝を遂げた翌年の2007年にも決勝に進出、そのときはロシアに敗れたものの、近年は好成績を収めていた。
優勝を決めた瞬間、選手達によって胴上げで祝福を受けたC・バラズッティ監督は「彼女達は信じられない位に素晴らしい。イタリアのテニスの歴史を書き換えただけでなく、イタリアのスポーツの歴史の中でも最も偉大なチームの一つだと思う。4年間で2つのタイトルを獲得したチームは、そうは多くない。最初の優勝はただ驚きで、2度目は想像を超えている。」と、チームメンバーへの賛辞を惜しまなかった。
対戦初日は、世界ランク11位のペネッタがA・グラッチ(アメリカ)に勝利を収めると、続く第2試合では同16位のF・スキアボーネ(イタリア)がウダンを下し、イタリアが通算2勝0敗としていた。
アメリカチームのエースとして出場しながらも、2敗を喫してしまったウダンは、そのことでチームと母国を失望させたとしながらも、チェコとの準決勝やこの決勝での経験が、これからのキャリアの助けになる手応えを感じたようだ。
「自分にとって素晴らしい経験だったと思います。このことは思い出すことになるでしょうし、いつかフェド杯の決勝の舞台に戻ってきたときは、勝利を引き寄せたいと思います。次回は、このようにはいかないでしょう。」と、18歳のウダンはコメントを残している。
この日ウダンと対戦したペネッタは「彼女は良い選手だし、本当にファイターだわ。彼女はまだとても若いのに、色々なことを成し遂げているわ。彼女を倒すには良いプレーが必要だし、簡単に勝利することは出来ないわ。」と、賞賛をおくっていた。
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