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男子テニスツアーのメルセデス・カップ（ドイツ/シュトゥットガルト、賞金総額４５万ユーロ、クレー）は１５日、シングルス１回戦残り２試合に加え２回戦２試合も行い、ラッキールーザーで本戦入りしたＡ・シドレンコ（フランス）がＯ・エルナンデス（スペイン）を2-6, 6-4, 6-3の逆転で下し、見事ベスト８入りを決めた。

第６シードで出場予定だった世界ランク３１位のＡ・モンタネス（スペイン）が左膝の怪我で急遽欠場を表明したため、予選最終ラウンドでＤ・メッフェルト（ドイツ）に敗れた同１９３位のシドレンコが繰り上げで本戦入りしていた。その幸運を生かして自身初となるＡＴＰツアー８強入りに成功した。

ベスト４入りを懸けて第４シードのＶ・ハネスク（ルーマニア）と顔を合わせる。この日ハネスクはＲ・シュトラー（ドイツ）を6-2, 6-1のストレートで下し、順当に準々決勝進出を決めた。ハネスクは１回戦でシドレンコを下して予選を勝ち上がったメッフェルトを破っていた。

「彼（シドレンコ）は今週は予選を含めたくさんの試合をこなしている。だからきっと調子が上向きなんだと思う。十分注意してベストのプレーに心がけるよ。今日の試合はとても良かった。自分のテニスが高いレベルに来ている。最高のショットも打てたしね。シュトラーも安定していたけど、今日は僕が良すぎたね。」と、試合を振り返りつつ、準々決勝へ向けて気を引き締めていた。

この日はシングルス１回戦残り２試合も行われ、Ｐ・Ｈ・マチュー（フランス）が２００２年の同大会チャンピオンのＭ・ヨージニ（ロシア）を7-6 (7-4), 7-6 (7-4)と接戦で退け、これまで４戦全敗だったヨージニから初勝利を上げた。その他Ｍ・バッサロ=アルグエッロ（アルゼンチン）がＡ・ゴルベフ（カザフスタン）を3-6, 6-3, 6-0の逆転で下して初戦突破を決めた。

マチューは第７シードのＦ・サントロ（フランス）を下したＦ・フォニュイーニ（イタリア）と、バッサロ=アルグエッロは第８シードのＪ・アカスーソ（アルゼンチン）を倒したＪ・シャーディ（フランス）とそれぞれ２回戦を行う。

今大会の優勝賞金は７万１７００ユーロ。