アガシとグラフが新しい会社と契約を結ぶ

元世界ランク１位同士のカップルとして有名なＡ・アガシ（アメリカ）とＳ・グラフ（ドイツ）夫妻は、新たに“クリエイティブ・アーティスト・エージェンシー（ＣＡＡ）”と、マネージメント契約を結ぶことになった。

この契約は、設立２年と若い会社であるＣＡＡとしては大きな成果の１つといえる。ＣＡＡは他にも男子テニスの世界ランク３位のＮ・ジョコビッチ（セルビア）と同４位のＡ・マレー（英国）とも契約しており、両者のマーケティングを引き受けている。

ＣＡＡはロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドン、ナッシュビル、北京、カルガリー、ストックホルムにも事務所を構えており、世界各地をカバーしている。アガシ夫妻の新しいビジネスをサポートする他、アガシが設立したアンドレ・アガシ基金の手助けを行うことも約束している。

去年の秋に、それまで契約していたマネージメント会社との契約が終了したアガシ夫妻だったが、その社長でもありアガシの幼少頃からの友人であるペリー・ロジャー氏が契約違反としてグラフを訴える訴訟を起こして（約１ヶ月後に無事に終結）、アガシを落胆させていた。

「エキスパートとしての技能と経験、世界各地をに広がるネットワークを持つCAAは理想のパートナーで、我々の今後のゴールを達成することに必要不可欠だと判断したんだ。」と、アガシは契約に至った気持ちを語った。

アガシが現役選手時代に、契約していたＩＭＧの幹部の一人だったボブ・ケイン氏も今年１月に、戦略アドバイザーとしてＣＡＡで働き始めている。彼の取り計らいもあり、この契約が成立に至ったようだ。

夫妻は５月１７日にウィンブルドンで行われるエキシビションに出場することでも話題を集めていた。今年からセンターコートに移動式屋根が取り付けられ、そのこけら落としと設備の点検を兼ねて行われるそのエキシビションは、イギリスのかつてのエースであるＴ・ヘンマン（英国）と、現役復帰を表明したＫ・クレイステルス（ベルギー）も参加する豪華なもの。チケットは発売５分で完売となる人気ぶりだった。