女子テニスツアーのソニー・エリクソン・オープン（アメリカ/マイアミ、賞金総額４５０万ドル、ハード）は２９日、シングルス３回戦が行なわれ、第２シードのＤ・サフィーナ（ロシア）、第６シードのＶ・ズヴォナレーワ（ロシア）、そして第７シードのＡ・イバノビッチ（セルビア）が敗退するという波乱が起きた。
世界ランク２位のサフィーナは、同４２位のＳ・ストザー（オーストラリア）を迎え撃ったが、これまで３戦全勝のストザーに５度のブレークを許すと、１時間１９分で敗退した。この試合でサフィーナは、７１％の確率でファーストサーブを決めたが、ポイントとなったのはその内の６０％に止まり、セカンドサーブ時には、わずかに２ポイントしか得ることが出来なかった。
この試合についてサフィーナは「ただ災難な試合だった。今日のようなプレーをしてしまい悲しいわ。」とその失望を隠さなかった。
先週のインディアンウェルズ大会で優勝していた、世界ランク５位のズヴォナレーワは、ノーシードのＮ・リー（中国）に対し、ファイナルセットまでもつれ込むと、６本あったブレークチャンスを生かしきれず、逆にリーに３度のブレークを許し万事休す、同４０位のリーに足元をすくわれる結果となった。
そのズヴォナレーワとインディアンウェルズの決勝で対戦したイバノビッチは、第２５シードのＡ・サバイ（ハンガリー）に4-6, 6-4, 1-6で敗れている。試合を振り返ったイバノビッチは「ほとんど何も上手くいかなかったわ。常に少しずつミスをしていたし、自分にガッカリしている。」とコメントしている。
一方でこの他の上位シード陣は順当に勝ち上がっており、第１シードのＳ・ウィリアムズ（アメリカ）は第３２シードのＳ・ポン（中国）を7-5, 6-2で、第４シードのＥ・デメンティエワ（ロシア）は第３１シードのＣ・スアレス・ナバロ（スペイン）に6-2, 6-2で、それぞれ勝利し４回戦に進出している。
この他の試合の結果は以下の通り。
Ｖ・ウィリアムズ（アメリカ） (5) ○-× Ａ・グローネフェルド（ドイツ）, 7-5, 6-3
Ｓ・クズネツォワ（ロシア） (8) ○-× Ｎ・バイディソバ（チェコ共和国）, 6-1, 6-4
Ｅ・マカロバ（ロシア） ○-× Ｎ・ペトロワ（ロシア） (9), 7-5, 6-1
Ａ・ラドワンスカ（ポーランド） (10) ○-× Ｋ・カネピ（エストニア） (21), 6-4, 6-3
Ｖ・アザレンカ（ベラルーシ） (11) ○-× Ａ・チャクエタゼ（ロシア） (22), 6-1, 6-4
Ｃ・ウォズニアキ（デンマーク） (13) ○-× Ｐ・シュニーダー（スイス） (18), 6-4, 6-4
鄭潔（中国） (17) ○-× Ａ・コルネ（フランス） (14), 6-4, 6-0
Ａ・モレスモ（フランス） (20) ○-× Ｆ・ペネッタ（イタリア） (15), 6-7 (5-7), 6-2, 6-2
Ａ・メディーナ=ガリゲス（スペイン） (19) ○-× Ｄ・チブルコワ（スロバキア） (16), 7-6 (7-4), 1-6, 5-5, 途中棄権
Ａ・クレイバノワ（ロシア） (24) ○-× Ａ・ヤキモバ（ベラルーシ）, 6-3, 3-6, 6-4
Ｉ・ベネソバ（チェコ共和国） (26) ○-× Ｇ・ドゥルコ（アルゼンチン）, 6-3, 6-2
今大会の優勝賞金は７０万ドル。
（2009年3月30日12時36分）
前年女王が涙 3回戦敗退 
