男子テニスのロレックス・上海マスターズ(中国/上海、ハード、ATP1000)は9日、シングルス4回戦が行われ、第5シードのD・メドベージェフが第10シードのS・チチパス(ギリシャ)を7-6 (7-3), 6-3のストレートで破り、2019年以来5年ぶり2度目のベスト8進出を果たした。
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2019年の同大会ではC・ノリー(イギリス)やV・ポスピシル(カナダ)、F・フォニーニ(イタリア)、チチパス、A・ズベレフ(ドイツ)を破り優勝を飾っているメドベージェフ。今大会は初戦の2回戦で世界ランク88位のT・セイボスワイルド(ブラジル)、3回戦で第29シードのM・アルナルディ(イタリア)を下して16強入りしている。
4回戦、第1セットでメドベージェフは計6度ブレークチャンスを握りながらも決め切れなかったが、タイブレークでは2度のミニブレークに成功し先行。しかし、セット間では右肩付近の痛みの影響でメディカルタイムアウトを取得すると、続く第2セット第1ゲームでこの試合初めてブレークを許した。
それでもメドベージェフは第4ゲームでブレークチャンスを掴むと、最後はフォアハンドのパッシングショットを打ち込みブレークバックに成功。チチパスはこのゲームでサービスを打つのが遅れ、タイムバイオレーションの注意を受けていたがメドベージェフがブレークした時点で不満が爆発。スーパーバイザーをコートに呼んで説明をさせるなど、約5分間にわたり中断となった。
精神面で優位に立ったメドベージェフは第8ゲームでネット際の攻防を制して2度目のブレークに成功。そのリードを守り切り1時間50分で勝利した。
準々決勝でメドベージェフは第1シードのJ・シナー(イタリア)と対戦する。シナーは4回戦で第14シードのB・シェルトン(アメリカ)をストレートで下しての勝ち上がり。
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