テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は日本時間30日(現地29日)、シングルス2回戦が行われ、世界ランク134位の大坂なおみは大会2連覇中で第1シードのI・シフィオンテク(ポーランド)に6-7 (1-7), 6-1, 5-7のフルセットで惜しくも敗れ2回戦敗退となり、2019年以来5年ぶり4度目の3回戦進出とはならなかった。
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出産を経て今シーズン復帰した26歳で元世界ランク1位の大坂が全仏オープンに出場するのは2022年以来2年ぶり7度目。最高成績は2016年・2018年・2019年の3回戦進出となっている。
今大会にはスペシャルランキング(出産や負傷などによる長期離脱選手の救済制度)を使用してエントリー。1回戦では世界ランク67位のL・ブロンゼッティ(イタリア)を6-1, 4-6, 7-5のフルセットで破り、同大会3年ぶり5度目の初戦突破を果たすとともに、四大大会で約2年4ヵ月ぶりの白星を挙げた。
シフィオンテクとは過去2度対戦しており1勝1敗。直近の対戦は2022年のマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、WTA1000)決勝で、この時はシフィオンテクが6-4, 6-0のストレートで勝利している。
この試合の第1セット、第3ゲームで先にブレークを許した大坂だが第8ゲーム、0-40の場面から怒涛の5ポイント連取。最後は長いラリー戦を制しブレークバックに成功する。その後は互いに1度ずつブレークポイントを凌ぎサービスゲームをキープしタイブレークに突入。
強烈なリターンから1ポイント目でミニブレークを許した大坂は開始から4ポイント連取を許す。その後はミニブレークを返せず、シフィオンテクに先行される。
それでも続く第2セット、大坂は10本のウィナーを決めた一方、アンフォーストエラーを2本に抑える好プレーを披露。1ゲームしか取られることなく、わずか28分で1セットオールに追いつく。
迎えたファイナルセット、第1ゲームで3度のブレークポイントを凌いだ大坂は直後の第2ゲーム、鋭いリターンエースを決めるなどブレークチャンスを握ると最後は強烈なショットを叩き込みブレークに成功。第3ゲームでは0-40とされるも強烈なサーブで5度のブレークポイントを凌ぎキープしゲームカウント3-0とリードする。
その後はシフィオンテクにブレークを返されることなく、サービング・フォー・ザ・マッチを迎える。しかし、大坂は1度のマッチポイントを握るもミスを犯し活かせず、2度目のブレークポイントをものにされ、土壇場でブレークバックを許す。
さらに第11ゲーム、2度のブレークポイントを握られた大坂。最後はダブルフォルトを犯し2度目のブレークを許し、約3時間の激闘の末に力尽きた。
勝利したシフィオンテクは3回戦で世界ランク42位のM・ブズコバ(チェコ)とラッキールーザーで本戦入りした同135位のJ・フェット(クロアチア)の勝者と対戦する。
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