「少し緊張」初対戦制し4強へ

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第1シードのアルカラス
画像提供:ゲッティイメージズ

男子テニスのマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)は30日、シングルス準々決勝が行われ、第1シードで昨年王者のC・アルカラス(スペイン)が第9シードのT・フリッツ(アメリカ)を6-4, 6-2のストレートで破り、2年連続のベスト4進出を果たした。試合後には「自分のプレーをすることができた」と満足感を語った。

>>アルカラスら マイアミOP組合せ<<

初の顔合わせとなったこの試合、予定では前日の29日に組まれていたが雨天による悪天候の影響で翌日に順延された。この日も空は曇り、デイセッションでは降雨により約1時間ほど中断があったものの夜には回復。ナイトセッション第1試合、現地19時に組まれた同一戦は中断を挟むことなく敢行された。

この試合、アルカラスは第1セット第1ゲームから2度のブレークチャンスを掴むと、1度目はサービスで凌がれたものの2度目のブレークポイントではリターンエースを放ち幸先良くブレークに成功。その後は2度のブレークチャンスをフリッツに与えたが、ドロップショットや強烈なフォアハンドウィナーを放つなどで凌ぎ挽回を許さず。ファーストゲームで奪ったリードを守り切り第1セットを先取した。

第2セット、攻勢を強めたアルカラスは第1ゲーム序盤からフリッツを圧倒。4ポイントを連取してラブゲームでブレークスタートを切ると、その後もフリッツが一歩も動くことができないドロップショットを決めるなど、試合を通して1度もブレークを許すことなく1時間17分で快勝した。

男子プロテニス協会のATP公式サイトにはアルカラスのコメントが掲載されている。

「試合の始めは少し緊張したんだ。彼との対戦は僕にとって初めてのことだったからね。これまでの試合と同じように、自分のプレーをしなければならないと思っていた。もちろん、ノーミスで、力強く試合を始められたことにはとても満足している。彼のサーブを最初にブレークし、その後自分のプレーをすることができたのは重要なポイントだったね」

マイアミ・オープン2連覇を狙うアルカラスは準決勝で第10シードのJ・シナー(イタリア)と対戦する。シナーは29日に行われた準々決勝で世界ランク54位のE・ルースブオリ(フィンランド)をストレートで下しての勝ち上がり。

BNPパリバ・オープンの準決勝でも対戦し、そのときはアルカラスが勝利。しかし過去の戦績は3勝2敗と拮抗している。

「彼(シナー)とはトーナメントの上の方で対戦したことがある。もちろん、僕らは将来、大きな目標に向かってプレーすることになると確信している。さらに上で当たるのが待ち遠しいよ」

また、BNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)を制し世界ランク1位に返り咲いている19歳は、同大会とマイアミ・オープンの2つを同シーズンに制覇する「サンシャイン・ダブル」達成まであと2勝に迫った。

同日には第4シードのD・メドベージェフと第14シードのK・ハチャノフが4強へ駒を進めている。




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(2023年3月31日10時37分)
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