男子テニスのナショナル・バンク・オープン(カナダ/モントリオール、ハード、ATP1000)は日本時間12日(現地11日)、シングルス準々決勝が行われ、世界ランク18位の
S・コルダ(アメリカ)が第2シードの
A・ズベレフ(ドイツ)を7-6 (7-5), 1-6, 6-4のフルセットで破り、「ATPマスターズ1000」で通算2度目のベスト4進出を果たした。
>>コルダ、ルブレフらナショナルバンクOP組合せ<<>>シナー、アルカラスらシンシナティOP組合せ<<24歳のコルダは前週のムバダラ・シティ・オープン(アメリカ/ワシントン、ハード、ATP500)でツアー通算2度目の優勝を飾った。
好調を維持し今大会に臨むと1回戦ではワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界ランク610位の
V・ポスピシル(カナダ)が2-1の時点で棄権したため初戦突破。そして2回戦で第9シードの
T・フリッツ(アメリカ)を下すと3回戦では第6シードの
C・ルード(ノルウェー)が試合前に棄権し8強入りした。
そして世界ランク4位のズベレフと顔を合わせたこの日の第1セット、コルダは第2ゲームでブレークを許し開始から3ゲームを連取される。それでも第7ゲームでブレークバックに成功しタイブレークに突入。3-5とリードされたコルダだが4ポイント連取に成功し先行する。
しかし、第2セット、ファーストサービスが入った時のポイント獲得率が43パーセントに留まったコルダ。10本のアンフォーストエラーを記録すると第2ゲームから一気に6ゲームを連取され、1セットオールに追いつかれる。
迎えたファイナルセット、互いにサービスキープを続け終盤へ。第8ゲームで1度のブレークポイントを凌いだコルダは直後の第9ゲーム、0-40とすると4度目のブレークチャンスをものにしブレークに成功。第10ゲームをキープし2時間18分の激闘を制した。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにコルダのコメントを掲載しており「とにかくたくさん練習した。今の結果にとても満足している。コート上での時間を本当に楽しんでいるよ。アグレッシブにプレーし、自分のやるべきことをやり続け、最善を尽くすだけだ」と語った。
「米国ハードコートでの試合に向けて良い準備をしてきたし、フィジカル的にも順調だよ。健康なこと、コートで楽しむこと、それが僕にとって一番大事だと思う。それができれば、かなりいいテニスができる気がするよ」
勝利したコルダは準決勝で世界ランク62位の
A・ポピリン(オーストラリア)と対戦する。ポピリンは準々決勝で第4シードの
H・フルカチュ(ポーランド)を3-6, 7-6 (7-5), 7-5の逆転で下しての勝ち上がり。
なお、大会を通して雨天が影響し試合が予定通り行われなかったため、この準決勝は同日に行われることとなる。
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