「クリロナの真似」にコーチ怒り？

パフォーマンスをするフィス

画像提供：ゲッティイメージズ

男子テニスの２１歳以下最終戦Next Gen ATPファイナルズ（サウジアラビア/ジッダ、ハード）は１１月３０日に予選ラウンドロビン第３戦が行われ、第１シードのＡ・フィス（フランス）が第３シードのＤ・ストリッカー（スイス）を4-2, 3-4 (3-7), 4-2, 4-3 (7-5)で下し、３戦全勝で４強入りを決めた。試合後、フィスは今大会でみせている勝利後のパフォーマンスについて語った。

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Next Gen ATPファイナルズは２１歳以下の選手で年間の獲得ポイント上位７選手と、ワイルドカード（主催者推薦）が与えられた選手の８名が出場する大会。４名ずつに分かれ予選ラウンドロビンを戦い、各グループの上位２名が準決勝に駒を進める。

試合形式は４ゲーム制の５セットマッチで、２０１７年から新型コロナウイルスの影響を受けた２０２０年を除き過去５度開催されており、過去にＣ・アルカラス（スペイン）やＪ・シナー（イタリア）、Ｓ・チチパス（ギリシャ）らが優勝を果たした登竜門となっている。

１９歳で世界ランク３６位のフィスは今季、５月のリヨン・オープン（フランス/リヨン、レッドクレー、ATP250）でツアー初優勝を飾ったほか、ツアー大会で１度の準優勝と３度のベスト４進出を果たし世界ランキングを一気に上げ飛躍し今大会の出場権を獲得。

今大会は第１戦で第７シードのＬ・ナルディ（イタリア）、第２戦で第５シードのＦ・コボリ（イタリア）を破り２連勝で第３戦を迎えた。

この試合、フィスはアンフォーストエラーを１０本に抑えた一方で２８本のウィナーを決める質の高いプレーをみせると、ストリッカーのブレークを１度に抑え、自身は３度のブレークを奪い１時間４４分で勝利し、３戦全勝でベスト４進出を決めた。

今大会、フィスは勝利後にサウジアラビアでプレーをしているサッカーのクリスティアーノ・ロナウドのパフォーマンスを披露しており、試合後このセレブレーションについて男子プロテニス協会のATPの公式サイトでコメントした。

「僕は子どもの頃ロナウドの大ファンだったんだ」

「今はサッカーとロナウドを毎回チェックするのは少し大変だけど、僕は本当に彼のファンだし、彼がこの国でプレーしていることも知っている」

「僕のコーチのセルジはバルセロナとリオネル・メッシの大ファンだから、彼を怒らせたかったんだ（笑）。そのためにやっているし、うまくやれていると思うよ」

ベスト４進出を決めたフィスは準決勝でレッドグループ２位となったＬ・ヴァン・アッシュ（フランス）と対戦する。

【予選ラウンドロビン第３戦の結果と準決勝組み合せ】

・グリーングループ
フィス 4-2, 3-4 (3-7), 4-2, 4-3 (7-5) ストリッカー
ナルディ 3-4 (4-7), 4-2, 4-3 (7-1), 1-4, 4-3 (7-3) コボリ

・レッドグループ
ヴァン・アッシュ 4-3 (7-0), 3-4 (4-7), 3-4 (4-7), 4-1, 4-3 (8-6) Ａ・ミケルセン（アメリカ）
Ｈ・メジェドビッチ（セルビア） 3-4 (6-8), 4-2, 4-3 (7-5), 4-2 Ａ・シェルバイ（ヨルダン）

【予選ラウンドロビン順位】

・グリーングループ
フィス　３勝０敗
ストリッカー　１勝２敗
コボリ　１勝２敗
ナルディ　１勝２敗

・レッド・グループ
メジェドビッチ　３勝０敗
ヴァン・アッシュ　２勝１敗
シェルバイ　１勝２敗
ミケルセン　０勝３敗

【決勝トーナメント組み合わせ】

フィス vs ヴァン・アッシュ
メジェドビッチ vs ストリッカー

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