男子テニスのエルステ・バンク・オープン(オーストリア/ウィーン、室内ハード、ATP500)に第5シードとして出場する世界ランク10位の
A・ズベレフ(ドイツ)は大会前の会見に登場し「僕は優勝候補で、それは今年初めには感じられなかったこと」と明かした。
前週の木下グループ ジャパンオープンテニス チャンピオンシップス(日本/東京、ハード、ATP500)には第3シードとして出場したズべレフ。2021年夏の東京オリンピック(日本/東京、ハード)で金メダルを獲得して以来の来日となったが、1回戦で
J・トンプソン(オーストラリア)に敗れ初戦敗退を喫していた。
そのズべレフは今回、大会前の会見に登場し「僕はいいテニスをしている。最も大切なことは再び大会で勝てていることだよ。僕は優勝候補だ。それは今年の初めには感じられなかったもの。大会で勝つ、そしてベストの1人になろうとするメンタリティに戻ったんだよ」とコメント。
また、来月12日に開幕する最終戦のNitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)出場をかけた「RACE TO TURIN」(最終戦出場ランキング)で7位につけており、出場の可能性については「もしトリノに行けたなら、7カ月間プレーできず以前のようなレベルに戻れるかどうか本当に不安だった怪我の後に復帰して上位8選手の1人になれたなら、それは偉大な功績だ」とした。
「今年の初めは、まだ痛みと戦っていたと思う。自分がプレーした試合を振り返ってみると思うように動けなかったし、コートの中でスライディングすることもできなかった。このスポーツで競争力を高めたいなら、100パーセント健康でなければならないし、テニスコートで思い通りに動く必要がある。そのためには、痛みがないことが大事なんだ」
「テニスというスポーツには本当に感謝していると思う。タフな日々、楽しい日々、コートでプレーしていることに感謝している。僕は大怪我を経験して成長できたし、テニスの本当の意味を知ることができた。もし、グランドスラムで優勝し、世界1位になるようなレベルに戻れたら、“すべてに意味があった”と言えるかもしれないね」
2021年王者であるズべレフはマッチ50勝目を目指し、ワイルドカード(主催者推薦)で出場する世界ランク44位の
S・オフナー(オーストリア)と1回戦で顔を合わせる。
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