男子テニスのナショナル・バンク・オープン(カナダ/トロント、ハード、ATP1000)は13日にシングルス決勝が行われ、第7シードの
J・シナー(イタリア)が世界ランク18位の
A・デ ミノー(オーストラリア)を6-4, 6-1のストレートで破り、「ATPマスターズ1000」初優勝を飾った。試合後には同世代で世界ランク1位の
C・アルカラス(スペイン)がシナーを祝福した。
>>アルカラス、ジョコビッチ、西岡 良仁らシンシナティOP組合せ<<今大会、初戦となった2回戦で世界ランク38位の
M・ベレッティーニ(イタリア)を下すと、3回戦では同40位の
A・マレー(イギリス)が試合前に棄権したことで8強入り。準々決勝ではプロテクトランキング(負傷などによる長期離脱選手の救済措置)を使用して出場した元世界ランク6位の
G・モンフィス(フランス)、準決勝では第12シードの
T・ポール(アメリカ)を下し、今年4月のマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)以来 自身3度目となる「ATPマスターズ1000」での決勝進出を決めた。
「ATPマスターズ1000」決勝で2戦2敗だったシナーだが、今回は序盤から主導権を握ると、5本のサービスエースを決めるなどファーストサービスが入ったときに73パーセントの確率でポイントを獲得。2度のブレークをデ ミノーに許したものの、シナーはそれを上回る5度のブレークに成功し、1時間29分で悲願のタイトルを手にした。
試合後には21歳のシナーと同世代、20歳で世界ランク1位のアルカラスが自身のインスタグラムのストーリーズ(24時間で消える投稿)でシナーに「君は優勝にふさわしいよヤニック(シナー)、本当におめでとう」とメッセージを送り祝福した。
なお今大会の結果、今シーズン行われた「ATPマスターズ1000」全6大会で、テニス界を今後牽引していくといわれているアルカラス、シナー、そして20歳の
H・ルーネ(デンマーク)の3名いずれかが決勝に進出するという記録も継続している。
今週更新の世界ランキングではアルカラスが1位、ルーネがキャリアハイの5位、シナーもキャリアハイの6位に順位を上げており、いよいよ新世代が時代を席巻しつつある。
今シーズン残りの「ATPマスターズ1000」3大会と、今月28日に開幕する全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)の結果からも目が離せない。
【今シーズンのATPマスターズ1000の決勝結果】
BNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)
○アルカラス 6-3, 6-2 ●
D・メドベージェフマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)
○メドベージェフ 7-5, 6-3 ●シナー
ロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)
○
A・ルブレフ 5-7, 6-2, 7-5 ●ルーネ
ムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、ドクレー、ATP1000)
○アルカラス 6-4, 3-6, 6-3 ●
J・シュトルフ(ドイツ)BNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)
○メドベージェフ 7-5, 7-5 ●ルーネ
ナショナル・バンク・オープン(カナダ/トロント、ハード、ATP1000)
○シナー 6-4, 6-1 ●デ ミノー
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