男子プロテニス協会のATP公式サイトは6日、7日に開幕するナショナル・バンク・オープン(カナダ/トロント、ハード、ATP1000)に第1シードとして出場する世界ランク1位の
C・アルカラス(スペイン)のコメントを掲載。優勝を飾ったウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)以来となるツアー復帰について語った。
>>西岡、ダニエルらナショナルバンクOP組合せ<<20歳のアルカラスは今季だけで6つのタイトルを獲得。なかでもウィンブルドンでは
M・ベレッティーニ(イタリア)や
H・ルーネ(デンマーク)、
D・メドベージェフら実力者を倒し決勝に駒を進めると、最後は出場4大会連続優勝中だった「絶対王者」の
N・ジョコビッチ(セルビア)をフルセットの激闘の末に破り、タイトルを獲得した。
ナショナル・バンク・オープンの開幕前に記者会見に登場したアルカラスは「僕は、あの(ウィンブルドン)トロフィーをリビングルームに飾っているんだ。『忘れたくないものなんだ』ってね。優勝したことについて振り返る時間は1週間しかなかった。あまり時間がなかったんだ。正直なところ、僕にとって20歳でウィンブルドンを制覇することは、テニスを始めたときに夢見たことなんだ。芝で4回目の大会だったから、まったく予想外だったよ」とコメント。
「だから、僕にとっては偉大な業績だし、時間をかけて考えなければならないことなんだ。すべてがあっという間だったね。素晴らしいトーナメント、2つのグランドスラム、そして僕はまだ20歳なんだ。偉大なものを求めて戦うために、このポジションにいるために努力してきた。でも、やってみないとわからないね。全米オープンの最後のポイントや、ウィンブルドンの最後のポイント。他の素晴らしい大会で優勝したときのことを考えると、いまだに信じられないし、鳥肌が立つこともある」
昨年の同大会では初戦の2回戦で
T・ポール(アメリカ)に逆転負けを喫しているアルカラス。今大会は守るべきポイントがないため、勝利すればするほど自身の世界ランク1位を防衛する手助けとなる。
「去年はいいプレーができなかったことを覚えている。それを変えるために今年来たんだ。願わくば、去年よりもいいプレーをしたい。でも1年経って、プレッシャーにどう対処するか、いろんな状況から多くを学んだと思う。素晴らしいスタジアムでプレーし、素晴らしいものを求めて戦ってきた。選手として、人間として成長するのにとても役立ったと思うんだ」
「ここに来られてうれしいよ。今日、メドベージェフと初めて練習をしたんだけど、人々の愛を感じたよ。彼ら(観客)は『カルリートス、行くぞ!』と叫んでいた。初めての練習だったし、トロントに来るのも初めてだったから、特別な気分だったね」
アルカラスは初戦の2回戦で世界ランク43位の
B・シェルトン(アメリカ)、同63位の
B・ミラリェス(スペイン)のどちらかと対戦する。
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