テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は10日、男子シングルス4回戦が行われ、世界ランク43位の
C・ユーバンクス(アメリカ)が第5シードの
S・チチパス(ギリシャ)を3-6, 7-6 (7-4), 3-6, 6-4, 6-4のフルセットで破り、グランドスラム初のベスト8進出を果たした。試合後の会見でユーバンクスは女子テニスで元世界ランク1位の
大坂なおみから受けたアドバイスを明かした。
>>【動画】ユーバンクス 四大大会初8強、チチパス撃破の瞬間<<>>ジョコビッチ、アルカラスらウィンブルドン組合せ<<27歳のユーバンクスは今季、3月のマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)でATPマスターズ1000初の8強入り。その後のツアー大会では1回戦・2回戦敗退が続いていたものの、今月のマヨルカ・チャンピオンシップス(スペイン/マヨルカ、芝、ATP250)でツアー大会初優勝を飾った。
ウィンブルドン初出場となった今大会、1回戦で世界ランク95位の
T・モンテイロ(ブラジル)、2回戦で第12シードの
C・ノリー(イギリス)、3回戦で同73位の
C・オコネル(オーストラリア)を下し、16強に駒を進めている。
世界ランク5位のチチパスと顔を合わせた4回戦の第1セット、ユーバンクスは14本のアンフォーストエラーを犯すと2度のブレークを許し先行される。それでも続く第2セットではタイブレークを制し、1セットオールに追いつく。
しかし、第3セット、第5ゲームでブレークを許したユーバンクスはその後ブレークを返せず。第9ゲームで2度目のブレークを奪われ、セットカウント1-2と後がなくなる。第4セット、ファーストサービスが入ったときに84パーセントの確率でポイントを獲得したユーバンクスは1度もブレークチャンスを与えず。終盤で3ゲームを連取し、2セットオールに追いつく。
迎えたファイナルセット、第1ゲームでブレークに成功したユーバンクス。第6ゲームでブレークバックを許すも第7ゲームで再びブレークを奪う。サービング・フォー・ザ・マッチとなった第10ゲームでは2度のブレークポイントを凌ぎ、3時間4分の接戦を制した。
試合後の会見でユーバンクスは「夢が叶ったよ。本当に言葉にするのは難しいんだけど、今日あのようなプレーができてとてもうれしいよ」とコメント。
さらに女子テニスの
C・ガウフ(アメリカ)と大坂からアドバイスを受けていることを明かした。
「ココ(ガウフ)とナオミとは仲良しで、彼女たちの意見を聞いたり、物事をどう見ているかを聞いたりしているよ。一番大きなことは2人に共通するテーマなんだけど、彼女たちはずっと前から、僕がこのレベルにふさわしいと言ってくれていた」
「自分がこのレベルでコンスタントにプレーできるほど安定しているかどうか、長い間、疑問を持っていた。どんな試合にも出られるし、何人かの選手を苦しめることができるだろうと思っていた。でも、質の高い選手と試合を重ねていくうちに、自分がそのようなプレーができるようになると信じれなくなった」
「でも、ココはずっと前から言ってくれたし、ナオミも同じことを言っていた。それが自信を強化し、植え付けることに繋がるんだ。“このレベルでプレーできる”という自信にね」
勝利したユーバンクスは準々決勝で第3シードの
D・メドベージェフと対戦する。メドベージェフは4回戦で世界ランク37位の
J・レヘチカ(チェコ)と対戦したが、6-4, 6-2とリードした時点でレヘチカが途中棄権したため、大会初の8強入りを決めた。
同日には第1シードの
C・アルカラス(スペイン)、第2シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)、第6シードの
H・ルーネ(デンマーク)が8強に駒を進めている。
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