男子プロテニス協会のATPは公式サイトで女子テニスの
S・ウィリアムズ(アメリカ)や
S・ハレプ(ルーマニア)といったスター選手を指導してきた名コーチ、パトリック・ムラトグルー氏を紹介。今年10月にコーチとして指導を開始した世界ランク11位のH・ルーネについてコメントしている。
ムラトグルー氏はルーネが13歳のときに初めて出会ったことを思い出し、「彼が結果を出しているという事実が、僕の興味を引いた。なぜなら、それには必ず理由があるからね」と回想。
そして、19歳のルーネと他の選手との違いについては次のように語っている。
「何人かの選手は別のレベルにある競争力を持っている。彼らは、大事なときに最高のプレーをし、相手がよりストレスを感じている瞬間を感じ取り、相手にミスをさせることができる。いつプッシュしてリズムを早くするのか、それを感じ取ることができる」
「それはとても珍しいこと。僕のアカデミーでは多くの若い選手と連絡を取り合っていて、いつも趣味について聞いているんだ。多くの選手が“ああ、これとこれが好き”と言う。僕は“テニスは観ますか?”と言うと、“いやいや、一日中テニスをしているから、テニスは見ないよ”と言うんだ。それは悲しいことだと思う。批判はしないけど、一流になるにはミュージシャンでも俳優でもテニスプレイヤーでも、自分がやっていることに少しは執着しないといけないと思う」
「これは多くの選手が疑心暗鬼に陥り、本当に夢を見る勇気がなく、自分はできると信じていないということだ。でも、彼(ルーネ)は100パーセント信じ、テニス一筋だった。すべてのことをやり、暇があればテニスを見ていた。彼はテニスのことを考え、このスポーツに本当に夢中になっている。とてもとても情熱的なんだ」
ルーネは今季、世界ランク103位でスタートしたが5月のBMWオープン(ドイツ/ミュンヘン、レッドクレー、ATP250)でツアー初優勝を飾ると、全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)でベスト8進出。8月には26位まで上昇すると、10月のソフィア・オープン(ブルガリア/ソフィア、室内ハード、ATP250)では準優勝を果たした。
そして同月、今シーズンいっぱいの契約でムラトグルー氏が陣営に参画。その直後のストックホルム・オープン(スウェーデン/ストックホルム、室内ハード、ATP250)では、
S・チチパス(ギリシャ)を下しキャリア2勝目。スイス・インドア・バーゼル(スイス/バーゼル、室内ハード、ATP500)で準優勝を果たすとロレックス・パリ・マスターズで
H・フルカチュ(ポーランド)や
S・ワウリンカ(スイス)、
A・ルブレフ、
F・オジェ アリアシム(カナダ)を破り決勝に進出。最後は
N・ジョコビッチ(セルビア)を逆転で下しタイトルを獲得。3週連続で結果を残すとキャリアハイとなる10位を記録し、今シーズンを締めくくった。
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