男子テニスの11月7日付ATP世界ランキングが発表され、前週のロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)で優勝を果たした19歳のH・ルーネが8上げて10位に浮上。自身初のトップ10入りを飾るとともに、デンマーク人男子として初のトップ10プレーヤーとなった。
ルーネは今シーズン、4月のBMWオープン(ドイツ/ミュンヘン、レッドクレー、ATP250)でツアー初優勝を果たすと、10月のストックホルム・オープン(スウェーデン/ストックホルム、室内ハード、ATP250)では
S・チチパス(ギリシャ)を下し2勝目。翌週のスイス・インドア・バーゼル(スイス/バーゼル、室内ハード、ATP500)では準優勝に終わるも、ロレックス・パリ・マスターズでは
H・フルカチュ(ポーランド)や
S・ワウリンカ(スイス)、
A・ルブレフ、
F・オジェ アリアシム(カナダ)を破り決勝に進出。最後は
N・ジョコビッチ(セルビア)を逆転で下し「ATPマスターズ1000」初のタイトルを獲得した。
世界ランクトップ10を記録したルーネの年齢より若く10位の壁を破ったのは
R・ナダル(スペイン)と
C・アルカラス(スペイン)のみで、ジョコビッチや
A・マレー(イギリス)、
R・フェデラー(スイス)、
A・ロディック(アメリカ)、
M・サフィンらよりも早い記録となった。
また、今回の優勝により13日に開幕する最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)の補欠入りも確定。欠場者が出た場合には最終戦初出場の可能性もある。
男子プロテニス協会のATP公式サイトには大躍進を遂げたルーネのコメントが掲載された。
「1カ月くらい前にはまったく期待していなかったけど、いまこの場にいられるんだ。もし来週(最終戦)試合があるのであれば、それを楽しみにしたいと思う。今は早く寝て、食事をしてリラックスしたい」
7日付の世界ランキングでは1位のアルカラスと10位のルーネの2名が10代選手としてトップ10入り。2人の10代がトップ10に同時に入るのは2007年5月以来15年以上ぶりで、当時はジョコビッチとマレーがランクインしている。
11月7日付、男子ATP世界ランキングの上位10選手は以下の通り。
※[]内は前回のランキングからの変動数、()内は前回のポイント
■1位[ - ]…C・アルカラス
6,820ポイント(6,730ポイント)
■2位[ - ]…R・ナダル
5,820ポイント(5,810ポイント)
■3位[ ↑2 ]…S・チチパス
5,350ポイント(5,035ポイント)
■4位[ - ]…
C・ルード(ノルウェー)5,020ポイント(5,510ポイント)
■5位[ ↓2 ]…
D・メドベージェフ4,065ポイント(5,655ポイント)
■6位[ ↑2 ]…F・オジェ アリアシム
3,995ポイント(3,725ポイント)
■7位[ ↑2 ]…A・ルブレフ
3,530ポイント (3,685ポイント)
■8位[ ↓1 ]…N・ジョコビッチ
3,320ポイント(4,320ポイント)
■9位[ ↑2 ]…
T・フリッツ(アメリカ)2,955ポイント(3,090ポイント)
■10位[ ↑8 ]…H・ルーネ
2,911ポイント(1,991ポイント)
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