男子プロテニス協会のATPは元世界ランク3位の
D・フェレール(スペイン)のコメントを掲載。現在9位で18歳の
C・アルカラス(スペイン)の才能に出会った時を振り返った。
>>大坂 なおみvsソリベス=トルモ 1ポイント速報<<>>マドリッドOP 男子の組み合わせ<<2人の最初の出会いはアルカラスが14歳の時。ラリーに加えてタイブレークでの試合も行った当時を振り返ったフェレールは「彼のボールスピードには驚かされたけど、何よりも僕のフラットなボールで彼を崩せなかったことが大きい。彼は手の使い方が上手で、とても速いのが分かったよ。あの年齢にしてはフットワークがとても良く、彼相手にウィナーを打つのはとても難しかった」と語った。
ツアー通算27勝、四大大会では2013年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)で準優勝を飾っていたフェレール。2019年に現役生活に幕を下ろした同選手は元世界1位で友人でもある
J・C・フェレーロ(スペイン)の指導を受けるアルカラスについて次のように付け加えた。
「その時、彼の中に何か特別なもの、他の選手とは違うものを感じた。僕は多くの少年たちとトレーニングをしてきた。でも、14歳の少年が僕のテンポに対応し、タイブレークで打ち負かしたいという気持ちを常に持っているように感じた時は彼が何か特別なものを持っているからだと思った」
今季のアルカラスは著しい成長を見せており、2月のリオ・オープン(ブラジル/リオデジャネイロ、レッドクレー、ATP500)、3月のマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)に続き、前週のバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)で優勝し既に3勝目を挙げている。さらに4月25日付の世界ランキングではキャリア最高位となる9位を記録した。
フェレールは「あの若さであの成熟度は、普通ではありえない。大きなスタジアムでのプレー、マスターズ1000でのプレー、そしてプレッシャーから逃げないこと。普通ならあがり症になるはずだけど、そんなことはない」とコメント。
また、同じスペイン人であり、ここまでのキャリアで91のタイトルを掲げてきた
R・ナダル(スペイン)との比較を避け「ラファがやったことは大きいからね。彼はテニス界のレジェンドであり、歴史上最高のプレーヤーなんだ。比較することは、カルロス(アルカラス)にとって大きな負担になる。彼は世界NO.1になるチャンスがあるプレーヤー。グランドスラムで勝つチャンスはたくさんあるだろうけど、彼のキャリアはこれからだよ」と述べた。
アルカラスは5月1日に開幕する男子テニスのムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)に第7シードとして出場を予定。初戦となる2回戦では世界ランク20位の
N・バシラシヴィリ(ジョージア)と同50位の
F・フォニーニ(イタリア)の勝者と対戦する。
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