男子テニスで世界ランク6位の
S・チチパス(ギリシャ)は17日まで行われていた最終戦Nitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)を21歳の若さで制した。
決勝戦、第6シードとして出場していたチチパスは第5シードの
D・ティーム(オーストリア)を6-7 (6-8), 6-2, 7-6 (7-4)の逆転で下し初優勝を決めた。
3年前の同大会では出場選手の練習相手としてヒッティングパートナーを務めていたチチパスだが、今大会では昨年覇者の
A・ズベレフ(ドイツ)、第4シードのD・メドヴェデフを破り4強へ進出。準決勝では
R・フェデラー(スイス)をストレートで下しての勝ち上がりだった。
優勝後にチチパスは「(3年前は)ジュニアランク1位として国際テニス連盟(ITF)から招待されてここに来た。そして最初にヒッティングしたのがドミニク(ティーム)だった。ついさっき思い出したんだ。本当に信じられない。練習していた相手と決勝を戦うなんて本当に素晴らしいこと。彼がこれまで達成したことに最大の敬意を払いたい」とコメントを残していた。
チチパスは2017年9月に行われたAON・オープン・チャレンジャー(イタリア/ジェノバ、クレー、チャレンジャー)で19歳ながらチャレンジャー大会初優勝を果たすと、翌2018年の10月には20歳でイントゥルム・ストックホルム・オープン(スウェーデン/ストックホルム、室内 ハード、ATP250)を制してツアー初のタイトルを獲得。わずか2年2カ月ほどの間でチャレンジャー大会、ATPツアー、最終戦を制することとなった。
現在オフシーズンに入っているチチパスは、来年1月に行われる国別対抗戦のATPカップ(オーストラリア、ハード)への出場を予定している。
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