男子テニスのブリスベン国際(オーストラリア/ブリスベン、ハード、ATP250)で約6カ月ぶりの公式戦へ臨む元世界ランク1位の
A・マレー(イギリス)は12月31日、痛めていた臀部のけがの回復具合を実戦で試したいと、男子プロテニス協会のATPのインタビューで答えた。
第2シードで出場するマレーは、昨年のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)で準々決勝敗退後、臀部のけがの治療に専念するために2017年シーズンを早々に切り上げていた。
2016年はシーズンを世界ランク1位で終えたマレーだったが、現在は2008年5月以来となる世界ランク16位まで落としている。
未だに完治には至っていないと語る臀部のけがだが、マレー自身はATPワールドツアーの公式戦への復帰を強く希望している。
「また楽しくテニスがしたい。そんな気持ちをこの6カ月ほど持ち、本当に恋しく思っていた。ただテニスがしたいと思っている。世界ランクが30位でも構わない。もちろん、1位でいるにこしたことはないが、今はただテニスがしたい。失って初めてどれほど大切なことか分かった」とマレーは復帰への気持ちを語った。
今大会を2012年・2013年と2連覇しているマレーは、5年ぶりの同大会出場のため、大会成績は9勝負けなし。そして、そのいずれの年もその後に出場した全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)の好成績に繋がっていた。
2012年は準決勝進出を果たし、惜しくも
N・ジョコビッチ(セルビア)に敗れるもベスト4。2013年は決勝進出。その時もジョコビッチに敗れるも準優勝を飾っていた。
臀部にまだ不安を抱えてはいるものの、マレーは初戦となる2回戦で
R・ハリソン(アメリカ)と
L・メイヤー(アルゼンチン)の勝者との対戦へ自信を高めている。
「これからの数日で何か悪いことが起きたとしても、臀部のことを理由に欠場することは考えていない。感じていることは、実際の公式戦を戦ってどんな状態なのかを見てみたい。練習やトレーニングなどでは最高の状態だが、実戦が今は必要」と大会出場の決断に至った思いを加えた。
これまで45回のツアー優勝を誇るマレーは、2014年のシーズン開始時と同じような状況にいると感じている。あの時もマレーは、腰の手術のために2013年シーズンを早めに切り上げており、そのけがからの復帰を目指して新しいシーズンへ臨んでいた。
現在30歳のマレーは、2018年のツアースケジュールの見直しを計画していることを明かしている。それは健康の維持とこれからも長い現役生活を続けることを視野に入れてのこと。
「1日が終わるとき、健康が最も大切なもの。特に年齢を重ねると、休養を取ることが大切になり、これからどこまで現役を続けるかは分からないが、健康を維持するために何かをしなければならない。」
「今年はこれまでとは違ったスケジュールを組むだろう。これまではしてこなかったが、出場大会をより減らして体の休養と回復に充てる時間を作るつもり。たくさん大会へ出場する必要もないだろうし、プレーし過ぎたくはない。これまでのスケジュールにはそれほど休みがない。だから今年は多少スケジュールを変えてみるつもりでいる」と新たな試みを明かした。
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