男子プロテニス協会のATPは18日に公式サイトで、2017年にツアー初優勝を飾った3選手を紹介した。
【アンドレイ・ルブレフ(クロアチアOP)】7月に行われたプラバラグナ・クロアチア・オープン(クロアチア/ウマグ、レッドクレー、ATP250)で
A・ルブレフ(ロシア)は予選で敗退したが、
B・チョリッチ(クロアチア)の棄権によりラッキールーザーで本戦の切符を手にする。その幸運を活かして勝ち上がり、決勝では
P・ロレンジ(イタリア)を6-4, 6-2で下してツアー初のタイトルを獲得した。
ルブレフはラッキールーザーから優勝を飾った7人目の選手となり、これは2009年7月でホール・オブ・フェーム選手権(アメリカ/ニューポート、芝、ATP250)でタイトルを獲得した
R・ラム(アメリカ)以来。
この優勝をきっかけにルブレフは飛躍し、全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)でベスト8進出。今季新設された21歳以下の最終戦ネクスト・ジェネレーションATPファイナルズ(イタリア/ミラノ、室内ハード)でも決勝へ進み、
チョン・ヒョン(韓国)に敗れるも準優勝を飾った。
【ピーター・ゴヨブジク(モゼールOP)】当時世界ランク95位だった
P・ゴヨブジク(ドイツ)は、9月のモゼール・オープン(フランス/メッツ、室内ハード、ATP250)に予選から決勝へ進出。地元の声援を受ける
B・ペール(フランス)を決勝で破り、ツアー初優勝を手にした。プロテニス人生11年目のゴヨブジクは、8日間で7試合を勝ち抜いた。
ゴヨブジクは2014年に自己最高の世界ランク79位を記録したが、けがを負いツアーから離脱。今年も右足の手術を受けるなどけがに泣かされたことからフィットネス・トレーナーと共にツアーを回り始め、世界ランク60位でシーズンを終えた。
【ダミール・ズムル(サンクトペテルブルクOP)】D・ズムル(ボスニア)は8月に出場したウィンストン・セーラム・オープン(アメリカ/ウィンストン・セーラム、ハード、ATP250)で決勝進出。しかし、決勝は緊張から自身のプレーを発揮できず
R・バウティスタ=アグ(スペイン)に敗れていた。
その後、9月のサンクトペテルブルク・オープン(ロシア/サンクトペテルブルク、室内ハード、ATP250)では同じ過ちを繰り返さなかった。決勝では
F・フォニーニ(イタリア)を3-6, 6-4, 6-2の逆転で下して初優勝を飾ると同時に、ボスニア・ヘルツェゴビナ出身の選手で初めてATPツアー・タイトルを獲得した選手となった。
ズムルは10月のVTBクレムリン・カップ(ロシア/モスクワ、インドアハード、ATP250)でも決勝で
R・ベランキス(リトアニア)を6-2, 1-6, 6-4のフルセットで退け、2度目の優勝を飾った。
現在25歳のズムルは11月に自己最高の世界ランク30位を記録し、2017年を終えた。
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