男子プロテニス協会のATPは29日に公式サイトで、2017年のライバル関係特集として世界ランク1位の
R・ナダル(スペイン)と同2位の
R・フェデラー(スイス)を取り上げた。
フェデラーとナダルは、プロテニス史上最大のライバル関係の1つである。しかし、2016年は両者共にけがに苦しみ、シーズンを途中で切り上げて療養に専念。再びかつてのライバル関係を築けるか疑問視されていたが、2017年シーズンがスタートすると両者は再び輝きを取り戻す活躍を見せ、最強のライバル関係も再燃した。
両者が今季最初に顔を合わせたのは、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)決勝。2人が全豪オープン決勝の舞台で対戦するのは8年ぶりのことだった。8年前はナダルに軍配が上がったが、今回はフェデラーが6-4, 3-6, 6-1, 3-6, 6-3のフルセットで勝利してリベンジを果たした。
フェデラーは、今シーズンに入るまでナダルとの過去6回の対戦のうち5敗するなど苦しんでいたが、今回の勝利で18度目となるグランドスラムをタイトル獲得し、全豪オープンでは5度目の優勝となった。
両者はBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)の4回戦でも対戦。フェデラーがナダルを6-2, 6-3のストレートで一蹴するとそのまま優勝を飾った。そして続くマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)決勝でも激突し、またしてもフェデラーが6-3, 6-4のストレートで勝利をおさめた。
その後のフェデラーとナダルは、Nitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)の 出場をかけた「RACE TO LONDON」(最終戦出場ランキング)でトップを独走した。
今シーズン最後の対戦となったのは、上海ロレックス・マスターズ(中国/上海、ハード、ATP1000)の決勝。フェデラーがナダルを6-4, 6-3のストレートで下し、自身27度目となるマスターズのタイトルを獲得。フェデラーは今季のナダルとの対戦を4勝0敗と完璧なものにした。
しかし、クレーコート・シーズンを休養に充てたフェデラーは、世界ランク1位の座をナダルに譲ると、そのままナダルが世界ランク年間1位を死守。フェデラーは2017年シーズン最多となる7度の優勝を飾るもナダルには届かなかった。
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