男子テニスの最終戦であるNitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)は17日、グループ・ピート サンプラスのシングルス予選ラウンドロビン3戦全勝で準決勝進出を果たした第6シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)が会見で、第8シードの
J・ソック(アメリカ)との準決勝を警戒した。
>>ATP最終戦 組み合わせ表<<>>ディミトロフvsソック 1ポイント速報<<>>フェデラーvsゴファン 1ポイント速報<<「勝っても負けても次の試合がある。他の事は考えたくなかった。普段の試合と同じように考えていた。だだ自分のテニスをしてミスを犯さないようにした。シンプルさが良かったんだと思う。」
この日、繰り上がり出場の
P・カレノ=ブスタ(スペイン)と対戦したディミトロフは、既に準決勝進出が決まった状態で挑んでいたが、序盤から主導権を握ってカレノ=ブスタを寄せ付けず、6-1, 6-1のストレートで勝利した。試合時間は1時間。
ATPファイナルズに初出場で準決勝へ進出をしたのは、2014年の
錦織圭以来3年ぶり。さらに初出場からの予選全勝は、2008年の
A・マレー(イギリス)以来9年ぶりとなった。
準決勝では、第8シードのソックと対戦する。ソックも初出場ながら、予選ラウンドロビンで第3シードの
A・ズベレフ(ドイツ)と第5シードの
M・チリッチ(クロアチア)を破って4強入りを果たしており、勢いに乗っている。
会見でディミトロフは「彼は普通の選手ではない。彼は彼の強さを上手く使う選手。彼のテニスはとても向上していて、シーズンを通して良いプレーをし、最後の最後でマスターズ大会で優勝した。明らかに今の彼は自信が湧いている」とソックを警戒。
続けて「正直、何か違ったことをするつもりはない。自分自身と自分のテニスに集中するだけ」と意気込みを語った。
今大会のシングルスはグループ・ピート サンプラスとグループ・ボリス ベッカーに分かれ、各グループの4選手が総当り戦を行う。各グループの上位2名が決勝トーナメントへ進出し、1位通過者はもう一方のグループの2位通過者と準決勝で対戦する。
予選ラウンドロビンの結果は以下の通り。
【グループ・ピート サンプラス】(1)
R・ナダル(スペイン) 棄権 0勝1敗
(4)
D・ティーム(オーストリア) 1勝2敗
(6)G・ディミトロフ 3勝0敗
(7)
D・ゴファン(ベルギー) 2勝1敗
(補)P・カレノ=ブスタ 0勝2敗
【グループ・ボリス ベッカー】(2)
R・フェデラー(スイス) 3勝0敗
(3)A・ズベレフ 1勝2敗
(5)M・チリッチ 0勝3敗
(8)J・ソック 2勝1敗


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