男子テニスの最終戦であるNitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)は13日、グループ・ピート サンプラスのシングルス予選ラウンドロビンが行われ、第6シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)が第4シードの
D・ティーム(オーストリア)を6-3, 5-7, 7-5のフルセットで破り、初戦を白星で飾った。
>>フェデラーvsズベレフ 1ポイント速報<<>>ATP最終戦 組み合わせ表<<この日ディミトロフは、ファーストサービスが入った時のポイント獲得率が80パーセントのティームから3度のブレークに成功し、2時間21分で勝利した。
試合後の会見では「人生で忘れられない新しい経験の1つ。この舞台に立ちたかった。こうして最初の試合に勝つことができたのは前向きに捉えられる」と喜びを語った。
ブルガリア人として初のATPファイナルズ出場を果たした26歳のディミトロフは「ブルガリアにとって、とても大きなことだと思う。不可能なものはないと証明できたのは、自分にとって素晴らしいこと。限界などない。どこの出身だろうと、自分次第で全てが手に入る。何かを願い、日々限界まで努力している人にとっても、限界などないと気付かせることができた特別な瞬間だったと思う」とコメントした。
「自分は攻撃的な選手だと思っている。心でそう思うようにしている。この大会だけでなく、どの大会でもそうすることは大切だと感じている。ポジティブな気持ちを持ち続けなければならない。タイトルを獲得するには、完成させなければいけないものがたくさんある。何も与えてはくれない。自分から掴み取らなければいけないんだ」
最後に、次戦へ向けて「まだ試合は続く。今はしっかり休むことしか考えていない。正直、誰と対戦するかはあまり関係ない」と今季3勝をあげているディミトロフは意気込んだ。
今大会のシングルスはグループ・ピート サンプラスとグループ・ボリス ベッカーに分かれ、各グループの4選手が総当り戦を行う。各グループの上位2名が決勝トーナメントへ進出し、1位通過者はもう一方のグループの2位通過者と準決勝で対戦する。
獲得ポイントは予選ラウンドロビンで1勝する毎に200ポイント、決勝進出で400ポイント、優勝すると500ポイント、最大で1,500ポイントを獲得する。
【グループ・ピート サンプラス】
(1)
R・ナダル(スペイン) 0勝1敗
(4)D・ティーム 0勝1敗
(6)G・ディミトロフ 1勝0敗
(7)
D・ゴファン(ベルギー) 1勝0敗
【グループ・ボリス ベッカー】
(2)
R・フェデラー(スイス) 1勝0敗
(3)
A・ズベレフ(ドイツ) 1勝0敗
(5)
M・チリッチ(クロアチア) 0勝1敗
(8)
J・ソック(アメリカ) 0勝1敗
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