男子テニスの最終戦であるNitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)は初日の12日、グループ・ボリス ベッカーのシングルス予選ラウンドロビンが行われ、第2シードの
R・フェデラー(スイス)が第8シードの
J・ソック(アメリカ)を6-4, 7-6 (7-4)のストレートで下し、6年ぶり7度目の優勝へ向け好スタートを切った。
>>ATP最終戦 組み合わせ表<<>>ナダルvsゴファン 1ポイント速報<<この日、フェデラーは第1ゲームでバックハンドのウィナーを決めてブレークに成功し、リードする。
対戦相手のソックは第7ゲームでネット際の処理が上手くいかずボールを浮かせてしまい、フェデラーに背を向けて諦めを見せた。
しかし、このチャンスボールをフェデラーがミスすると、観客からはどよめきが起きた。その後は第1セットを先取したフェデラーが第2セットのタイブレークを制し、1時間31分で勝利した。
試合後の会見で、四大大会歴代最多19勝を誇るフェデラーは以下のように振り返った。
「大会は始まったばかり。最初の試合で世界のトップ選手相手に最高のプレーができるとは思っていない。どんなプレーをするかより、まずは試合に上手く対処することの方が大切。もちろん、チームと戦術を組んでいるけど、今日のような初戦で時には投げ出してしまう。なぜなら、いいサービスが打てたりするから。まずはサービスに集中して、そしてリターンでベストを尽くす。初戦はそれをすることが難しい」
地元のスイス・インドア(スイス/バーゼル、室内ハード、ATP500)で2年ぶり8度目の優勝を果たしたが、翌週のロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)を欠場したフェデラーは「正直、回復に時間がかかった。
A・マレー(イギリス)とのチャリティーマッチ以外はほとんど何もしなかった。こうしてコートに立てて嬉しい」と明かした。
今大会はグループ・ピート サンプラスとグループ・ボリス ベッカーに分かれ、各グループの4選手が総当り戦を行う。各グループの上位2名が決勝トーナメントへ進出し、1位通過者はもう一方のグループの2位通過者と準決勝で対戦する。
獲得ポイントは予選ラウンドロビンで1勝する毎に200ポイント、決勝進出で400ポイント、優勝すると500ポイント、最大で1,500ポイントを獲得する。
【グループ・ピート サンプラス】(1)
R・ナダル(スペイン)(4)
D・ティーム(オーストリア)(6)
G・ディミトロフ(ブルガリア)(7)
D・ゴファン(ベルギー)【グループ・ボリス ベッカー】(2)R・フェデラー
(3)
A・ズベレフ(ドイツ)(5)
M・チリッチ(クロアチア)(8)J・ソック
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