男子テニスのイントゥルム・ストックホルム・オープン(ストックホルム/スウェーデン、ハード、ATP250)は20日、シングルス準々決勝が行われ、第7シードの
杉田祐一は第4シードの
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)に2-6, 6-7 (6-8)のストレートで敗れ、ベスト4進出とはならなかった。
>>ストックホルムOP 対戦表<<この日、杉田は第1セットの第1ゲームをラブゲームでブレークされると、その後も元世界ランク4位のデル=ポトロの強打に押されてセットカウント0-1とする。
第2セットも第1ゲームでブレークを許した杉田だったが、第4ゲームではミスを重ねるデル=ポトロの隙をついてブレークバックに成功。その後も得意のフォアハンドでウィナーを決め始めたが、タイブレークでは終盤でデル=ポトロにポイントを連取され、準々決勝で力尽きた。
今大会、杉田は1回戦で
D・イストミン(ウズベキスタン)、2回戦で
M・バグダティス(キプロス)に苦戦するも8強へ進出していた。
現在29歳の杉田は今シーズンに飛躍。7月のアンタルヤ・オープン(トルコ/アンタルヤ、芝、ATP250)で日本男子史上3人目のツアー優勝を成し遂げると、ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)と全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)で2回戦進出。
さらに国別対抗戦 デビスカップ ワールドグループ入れ替え戦(プレーオフ)日本vsブラジル(日本/大阪、靱テニスセンター)で
錦織圭が不在の中でシングルス2勝をあげて勝利に大きく貢献。ベスト8へ進出した楽天ジャパン・オープン(日本/東京、ハード、ATP500)後の世界ランキングでは自己最高の36位を記録し、錦織に次ぐ日本男子史上2人目の30位台へ浮上した。
一方、勝利した元世界ランク4位のデル=ポトロは、準決勝で第2シードの
K・アンダーソン(南アフリカ)と第8シードの
F・ベルダスコ(スペイン)の勝者と対戦する。
昨年、デル=ポトロはリオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオ、ハード)で銀メダルを獲得すると、ストックホルム・オープンで復帰後初優勝を飾っており、今大会は2年連覇を狙う。
■関連ニュース■
・2017年は男子テニスが一変・杉田、苦戦も元世界8位を撃破・珍事 猫がコート乱入で中断