テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は10日、男子シングルス決勝が行われ、第1シードの
R・ナダル(スペイン)が第28シードの
K・アンダーソン(南アフリカ)を6-3, 6-3, 6-4のストレートで下して2013年以来4年ぶり3度目の優勝を果たし、四大大会16勝目をあげた。表彰式のスピーチでは「とても特別な瞬間。とても素晴らしい2週間だった」と喜びを語った。
>>全米OP対戦表<<31歳のナダルは、今大会序盤で苦戦する中、1回戦で
D・ラヨビッチ(セルビア)、2回戦で
ダニエル太郎、3回戦で
L・メイヤー(アルゼンチン)、4回戦で
A・ドルゴポロフ(ウクライナ)、準々決勝で
A・ルブレフ(ロシア)、準決勝で
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)を破って決勝まで勝ち上がった。
この日は、ストローク戦だけでなくネットプレーに出るなどで試合の主導権を握り、アンダーソンに1度もブレークチャンスを与えず2時間27分で頂点に立った。ナダルのアンフォースドエラーの数は、アンダーソンの40に対して11だった。
初めて四大大会の決勝に勝ち進んだアンダーソンについて、ナダルは「ケヴィン(アンダーソン)、本当におめでとう。多くの子供たちの模範になるようなプレーだった。怪我からカムバックしたのも立派だと思う」と健闘を称えた。
ナダルは今年1月に手首の故障から復帰。全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)決勝で
R・フェデラー(スイス)に敗れるも準優勝を飾り、クレーコートシーズンでは史上最多10度目の優勝を飾った全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)をはじめとする4大会でタイトルを獲得するなど見事なカムバックを果たした。
「怪我もあり、休養もあり、上手くいかなかったこともあった。今はこんな結果が出て、とても感情がこみ上げている」
また、今季限りでツアー帯同が最後となる叔父のトニ・ナダル氏へ向け「感謝を伝える言葉がないくらい。彼(トニ)がいなかったら、こうやってテニスはやっていなかったと思う」
「彼みたいな存在がいたから、僕はここまでやってこれた。彼は僕の背中を子供の頃から押してくれた。いろんな困難を乗り越えてこれたのも彼のおかげ。以前よりもっと強くなることができた。僕の人生におけるとても重要な1人」
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