テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は8日、男子シングルス準決勝が行われ、第24シードの
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)に逆転勝利で決勝進出を果たした第1シードの
R・ナダル(スペイン)は、会見で「とても大切な日だった。最高の選手相手に大切な勝利」と試合を振り返った。
>>ナダルvsアンダーソン 1ポイント速報<<>>全米OP対戦表<<この日、デル=ポトロに第1セットを先取されたナダルだったが「第1セットを取られて少し戦い方を変えた。それが流れを変えた」と語ったように、戦術を変えて第2セットをベーグルで取り返すと流れを掴み、デル=ポトロの反撃を許さずに4-6, 6-0, 6-3, 6-2の逆転で勝利した。
「第1セットも悪い感覚ではなかった。試合が進むにつれて、何をしなければならないかがより理解できるようになっていた。彼はバックハンドでボールを待っていて、そこから動かなかった。だから、もっとコートを大きく使うようにした。フォアハンドにもボールを打つようにした」
昨年、怪我によりシーズンを早く終えて休養に入った31歳のナダルは、今年1月のブリスベン国際(オーストラリア/ブリスベン、ハード、ATP250)でツアーへ復帰。
その後は、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で準優勝を飾ると、続く全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)では史上最多となる10度目のタイトルを獲得した。
「年明けにオーストラリアに行ったとき、とても高いレベルでプレー出来ていると感じていた。しかしそれを試合で出さなければならなかった。もちろん、練習で良くて体も良い感じだったら、大会でも勝てる可能性は高まるもの。それでも勝利には自信が必要。そしてそれは、コートに立って自然と感じるもの」
「年初も良かったが、クレーコート・シーズンになったら、信じられないくらいになった。それが大きな自信に繋がっている。だからこうして決勝の舞台に立っていると思う」
最後に、今季2つ目のグランドスラム・タイトルまであと1勝に迫ったナダルは「決勝戦で勝つか負けるかでは大きな違いだが、ここまでの勝ち上がりには満足しているし、またここで優勝へ向けて戦える」
「自分にとってグランドスラムより大切なものは、ハッピーでいること。健康でいれたらとてもハッピー。今年は毎週戦いたいと感じているし、そして戦ってもいる。そして結果が出ていることにもハッピーな気分。こうしてここで決勝へ進んでいることもハッピーだと感じている」と語った。
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