テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は8日、男子シングルス準決勝が行われ、第1シードの
R・ナダル(スペイン)に逆転で敗れた第24シードの
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)は、会見で「彼(ナダル)が自分より良いプレーをしていたと思う。彼は勝利に値するし、自分はベストを尽くしたが、上手くいかなかった」と称賛した。
>>ナダルvsアンダーソン 1ポイント速報<<>>全米OP対戦表<<この日、第1セットを先取したデル=ポトロだったが、続く第2セットで1ゲームも取れずに落とすと流れがナダルに傾き、その後も自身に引き戻すことが出来ず、2009年の全米オープン以来8年ぶりの決勝進出とはならなかった。
第2セット以降について、デル=ポトロは「特別なことは起きていない。ラファ(ナダル)がその後の3セットでより良いプレーをしていた。そしてバックハンドも出だしほど良く打てなくなっていた。ラファは第2セットから試合の終わりまでとても賢いプレーをしていた」と振り返っていた。
「ドミニク(ティーム)とロジャー(フェデラー)の試合のあと、本当に疲れていた。風邪も引いていた。だからこの試合の前は多くの問題があった。それでも大きな大会での準決勝だったからモチベーションは高かった」
両手首の怪我により手術を重ねてきたデル=ポトロは「良くなってるとは思うが、大会で優勝するまでや、トップ選手から勝利を収めるには至ってない。ラファはフォアでもバックでもウィナーが取れる選手。でも今夜の自分は違った」と、バックハンドの完成度についてコメント。
また、決勝へ駒を進めたナダルについて「彼はより良いプレーをしていた。彼はバックハンドを上達させているし、サービスも良かった。今年は何度も優勝しているが、将来きっと勝てる時がくると思う。ただそれはかつてのバックハンドを取り戻す必要がある。また彼と対戦したら、違ったテニスをしたいと思う」と語っていた。
勝利したナダルは、決勝で第28シードの
K・アンダーソン(南アフリカ)と対戦する。
■関連ニュース■
・ナダルに完敗も「最高の経験」・ナダル苦言「うるさ過ぎた」・GS初の決勝「最高の気分」