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フェデラー「普通の子だった」

テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は16日、男子シングルス決勝戦が行われ、第7シードのM・チリッチ(クロアチア)をストレートで下し、5年ぶり史上最多8度目の優勝を果たした第3シードのR・フェデラー(スイス)が、試合後の会見で「8度の優勝など、目標にするはずがない。バーゼルで育った普通の子供だった。ただテニスツアーでキャリアを積めたらと願っていただけ」とコメントした。

>>ウィンブルドン対戦表<<

「本当にそれが現実になるように、夢を見ていたし信じてもいた。だからたくさん練習もしたし、それが成果を表している。」

35歳のフェデラーは、昨年のウィンブルドン準決勝で敗退後、膝の怪我を理由に残りの全試合を欠場して療養に充てた。

復帰戦となった1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)では決勝でライバルのR・ナダル(スペイン)を下してタイトルを獲得。その後のマスターズ2大会でも優勝を飾った。

芝大会に照準を合わせるために全てのクレー大会をスキップし、満を持して今大会に出場。1セットも落とさずに頂点に登り詰めて四大大会歴代最多優勝数を更新する19勝目、キャリア通算93勝目をあげ、見事なカムバックを果たした。

フェデラーは「正直なところ、全ては健康だけだった。ただ肉体的に万全な状態にして、ベストのプレーをして、7試合5セットマッチが戦えるようにすることだけを目標にしていた。それが達成できた。この大会に出られたただけで本当に幸せだった」と復帰までの苦悩を告白。

続けて今季残りのシーズンについて「出来る限りプレーしたいと常に思っている。明日落ち着いて話し合うと思う。カナダ(ロジャーズ・カップ)に出場するかどうか。シンシナティ(W&Sオープン)と全米オープンは確実に出場するし、9月のレーバー・カップ、上海(上海マスターズ)、それからヨーロッパのインドア大会。今はそれを予定している」と明かした。

また、17日発表の世界ランキングでは3位へ浮上し、約11カ月ぶりにトップ3に返り咲いた。

最後にフェデラーは「ただテニスをするのが大好き。最高のチームにも恵まれた。妻もまだプレーすることに賛成している。彼女は僕のナンバー1のサポーター。彼女は素晴らしい」とミルカ夫人への感謝を口にした。






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(2017年7月17日15時30分)

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