テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は12日、男子シングルス準々決勝が行われ、第1シードの
A・マレー(英国)を3-6, 6-4, 6-7 (4-7), 6-1, 6-1のフルセットで破り、四大大会初のベスト4進出を果たした第27シードの
S・クエリー(アメリカ)は試合後の会見で「大きな意味がある。信じられない試合だったし、今は本当に嬉しい」とコメントした。
>>ウィンブルドン対戦表<<この日、クエリーは序盤からミスを恐れず、強烈なサービスとストロークで果敢に攻め続けた。
第3セットはタイブレークの末に落としたが、以降はマレーの勢いが衰えた。クエリーは「自分のプレーに集中するようにしていた。攻撃的なプレーを心掛け、左右へ振るようにした。自分のプレーを変えたくはなかったし、長いラリー戦にはしたくなかった。彼(マレー)はそれを得意としているから」と明かした。
昨年のウィンブルドンでは3回戦で
N・ジョコビッチ(セルビア)を破る番狂わせを演じた。四大大会初の決勝進出をかけて、準決勝では第7シードの
M・チリッチ(クロアチア)と対戦する。
「優勝までには先がある。今は準決勝に集中したい。マリン(チリッチ)は世界6位で、ビッグ4のすぐ近くにいる。タフな試合になるはず。試合は何が起こるかやってみないと分からない。ロジャー(フェデラー)も今は最高のプレーをしている。もし決勝へ行ったら、どうなるかやってみたい」
29歳のクエリーは今年3月のアビエルト・メキシコ・テルセル(メキシコ/アカプルコ、ハード、ATP500)決勝で
R・ナダル(スペイン)をストレートで破り、キャリア通算9勝目をあげた。
開幕直前のAEGON国際(イギリス/イーストボーン、芝、ATP250)では初戦で敗退していたが「2週目には残れるかもしれないと思っていた。芝では良い感触でプレー出来ているから。ウィンブルドンで戦いたいと思ったし、ここまでが夢のよう。これを続けて、もう1つ上へいければと願っている」と意気込んだ。
マレーとの準々決勝を含めると、3試合連続のフルセットマッチを強いられたクエリーだが「芝での5セットマッチは、クレーコートやハードコートとは肉体的に違う。身体は万全だと思う。明日は1日休みだし、それは助けになる。疲労は問題にはならないだろう」と体力面の不安を払拭した。
■関連ニュース■
・ナダルに19本叩きつけ初V・観客が突然悲鳴 後味悪く終了・不満ジョコ「ダメと言われた」