テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は11日、男子シングルス決勝が行われ、準優勝となった
S・ワウリンカ(スイス)は試合後の会見で、史上最多10度目の優勝を果たした
R・ナダル(スペイン)を「ここで10回もの優勝を飾っているクレーコートでの最大の選手。とんでもないこと」と称賛した。
「出だしから自分の方ではベストではなかった。ショットの選択を躊躇してしまった」と語ったワウリンカはこの日、ナダルに主導権を握られてわずか6ゲームしか奪えず、2時間5分で敗れた。
決勝戦について、ワウリンカは「彼(ナダル)との対戦に確実に緊張していた。でもコートに入ったら、楽しんで全仏オープンというグランドスラム決勝の舞台にいることに感謝していた。もちろんスコアは良くないし、試合も良くなかったが、この数週間からは前向きに捉えられることがたくさんある」と振り返った。
続けて「彼(ナダル)はこれまでにない程のプレーをしていたのは確か。でもこの大会だけではない。今年の初めから彼は攻撃的なプレーをしていたし、ベースラインの近くでプレーしていた。でも、明らかにこれまでよりベストなプレーをしている。だからまたこうして勝ち続けている」と、ナダルを絶賛した。
四大大会のうち、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)、全仏オープン、全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)の3大会でタイトルを獲得しているワウリンカ。
残るウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)で優勝すると、史上9人目の生涯グランドスラム(全豪・全仏・全英・全米の四大大会で優勝)達成となる。
クレーシーズンが終わりを告げ、今度は芝シーズンが到来。7月3日開幕のウィンブルドンへ向けて始動する。
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