男子テニスのバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)は28日、シングルス準々決勝が行われ、第1シードの
A・マレー(英国)が第10シードのA・ラモス=ヴィノラスに大苦戦するも2-6, 6-4, 7-6 (7-4)の逆転で勝利し、大会初のベスト4進出を果たした。
>>バルセロナ対戦表<<この日、マレーは自身のシューズの靴紐に結婚指輪を通して靴紐を結び、前週のモンテカルロ・ロレックス・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)3回戦で苦杯を喫したラモス=ヴィノラスとの準々決勝に臨んだ。
第1セット、ファーストサービスの確率が35パーセントと精彩を欠いたマレーは、2度のブレークを許し、自身は1度もブレークチャンスを作ることが出来ずにこのセットを落とす。
続く第2セットもクレー巧者のラモス=ヴィノラスにポイント先行を許す苦しい展開が続く。なんとか食らいついたマレーは、5度与えたブレークポイントをすべて死守し、第10ゲームでブレークに成功してセットカウント1-1に。
迎えたファイナルセット、両者2ブレークずつでタイブレークに突入したが、粘るラモス=ヴィノラスを振り切って、マレーが3時間超えの死闘を制した。
準決勝では第4シードで23歳のD・ティエムと対戦する。両者は今回が3度目の対戦で、マレーの2連勝中。
マレーは今季、ドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権(アラブ首長国連邦/ドバイ、ハード、ATP500)でタイトルを獲得したものの、BNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)では1回戦、前週のモンテカルロ・ロレックス・マスターズでは3回戦敗退を喫した。
世界ランク1位として幕を開けたプロ13年目の今シーズン、不調から抜け出せず苦しい戦いが続いている世界王者のマレーは、妻のキム・シアーズ氏との結婚指輪をゲン担ぎに、ここからの巻き返しを狙う。
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